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向日葵の咲かない夏

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終業式の日、学校を休んだS君の家に寄ってみると、彼は家の中で首を吊って死んでいた。慌てて学校に戻り、先生が警察と一緒に駆け付けると、なぜか死体は消えている。混乱する僕の前に、今度はS君の生まれ変わりとやらが現れて訴えた。――僕は、殺されたんだ。何がなんだか分からないまま、僕と妹・ミカの一夏の冒険が始まった。

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道尾秀介さんの本です。

ホラーサスペンス大賞特別賞受賞後、第一作だそうです。

うーん。
前回の背の眼がなかなか面白かっただけに、今作は「え?」という感じでした。

ある意味、この作品の方がホラーですよね。
しかも、最初から最後まで何だかずっと気味が悪いというか、後味が悪い話でした。

それに、私、結構回りくどい内容だと、逆に理解出来ないまま読み終えてしまったりするんですよ。

乾くるみ氏の「イニシエーションラブ」だって、ネットでネタバレを調べてから「やべー!騙された!!」とか思ったクチなんで。


早速、色々なサイトで調べてみると。

ああ・・!
そういう事だったんだ。

何となく、ミチオとS君の因果関係は怪しいとは思っていたのですが。

ここまで完璧に騙されちゃうと、逆に納得のいかない作品と思ってしまう。

前作とはまた、がらりと趣向が変わった作品でもあるので、まさかこういう展開や結末が待っているとは思いませんでした。

うーん。でもこれは、嫌いな人は嫌いだね。
薄気味悪いというか、本当にこの作品の方がホラーに近いと思いました。