岬バーガー
流されてばかりでは、波はつかめない。立ち上がらなければ、波には乗れない。岬にあるハンバーガースタンドで、3人の高校生が過ごすジリジリ熱い夏。ページをめくればあなたの中の、「海」が騒ぎはじめる。
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本馬英治さんの本です。
書店で見かけて気になっていました。
サーファーの高校生男女三人と、海辺でハンバーガースタンドを営む大人とのひと夏の物語……という感じでしょうか。
こういう物語に一度は登場するだろう、岬伝説。
若い男女の悲劇、というような話がやっぱり出てくるのですが・・そして、この登場人物たちも男2女1だし、最終的に同じ運命を辿るとか?
・・と思わせておいて、いやいや・・一切そんなことはありません。
・・と思わせておいて、いやいや・・一切そんなことはありません。
ならば、この男二人が女の子を好きになっちゃって、友情と恋愛で悩むとか?
・・いえ、それもありません。
・・いえ、それもありません。
とにかく高校生たちの青春、そこに絡む岬バーガーの店主との交流。
彼らは大きな波を待っていますが、この物語は最初から最後まで凪いだ海のような、これといって激しくもならないけれど、終始穏やかな展開のままです。
これを物足りないというか、逆にこれがひと夏の青春なんだぜ、と思うかは読み手の判断でしょう。
ただ、岬バーガーがとても美味しそうです。
それだけは読者の皆さんも、満場一致でしょう、きっと(笑)
それだけは読者の皆さんも、満場一致でしょう、きっと(笑)