生れながらに人の心を読むことができる超能力者、美しきテレパス火田七瀬は、人に超能力者だと悟られるのを恐れて、お手伝いの仕事をやめ、旅に出る。その夜汽車の中で、生れてはじめて、同じテレパシーの能力を持った子供ノリオと出会う。その後、次々と異なる超能力の持主とめぐり会った七瀬は、彼らと共に、超能力者を抹殺しようとたくらむ暗黒組織と、血みどろの死闘を展開する―
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筒井康隆さんの本です。
筒井さん・・恥ずかしながら初めて読んだと思います。
中学1年とかそれくらいの頃だったので、物凄く怖いイメージがありました。
七瀬を見た相手の男が、どんなに卑猥な妄想をしようが、そんなの気にしていられないわよという位の気丈さでさらりと流せるようになるまでに、あなたは一体どれだけ苦労したの?と思う位に、相手の男がとにかく男ならではの妄想をするわけです。
実際相手の声が聞こえないからいいとしても、世の中の男が皆女に対してそんな風に思ってるんですか?と思ったら、なんだかなあと思える位、嫌な感じでありました。
設定やキャラクターは申し分ないのだけれど、三人称と一人称が少し混在している感じがして、文章の中で読みにくい部分もありました。
ただ、続きが気になるし展開も面白かったのですぐ読み終えちゃいましたけどね。
ただ、続きが気になるし展開も面白かったのですぐ読み終えちゃいましたけどね。
実はこれは第二部らしく、これ以前に第一部、この話の後という設定で第三部があるらしいので・・そちらも読んでみたいと思います。
今、NHKで蓮沸美沙子ちゃんが主演でドラマがやってますが、随分設定が違うようですね。