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リリイの籠

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絵のモデルを頼んだ加菜に、憧れにも近い感情で惹き付けられていく美術部員の春―生意気な女子生徒―由貴に、こっそり大切な思いを打ち明けてしまったえみ先生―容姿の劣る親友・実枝に彼氏ができ、穏やかでいられなくなる里加―女子高を舞台にキラめく感情の交差を描き出した、書下ろし1編を含む全7編。

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久々の豊島さんの本です。
豊島ミホファンと豪語する私ですが・・サイン本、サイン本が欲しい・・!とのたうち回っているうちに、発売から大分経ってしまい・・結局未だに買っていないという。

というのも、最近の豊島さんの本は発刊ペースが速いのは嬉しいのだけど、内容がどうも似たりよったり感があったりして・・。
石田衣良さんじゃないけど、作品によって波がある気がして・・今回もどうなのよ?と思っていたわけであります。

な訳で、図書館で借りました。


辛辣な意見ですが、

う~ん、まあ、悪くないけど

という感じでしょうか。
豊島さんならではの、地味女子側から見た描写なんかはやっぱり素晴らしいし(地味女子だった自分が思うのだから、間違いない)、ちょっとした余韻の残る終わり方は相変わらず健在だなあとは思うんですけど。

最近固い小説を読んでたせいもあるかな、何となく「ああ、現代的だなあ」というような、軽さを感じてしまうのは何だろう。

この枠を越えていけたら、多分もっと凄い作家さんになっていくんだろうなという気がするのだけど、その一点を越える作品がなかなかないなあと・・

檸檬のころが突出して良かっただけに、期待しちゃうんですよね。
今日発売の新刊、花が咲く頃いた君ともどうなんでしょう?
とか言いつつ、買うけどね。

ただ、私は・・豊島さんはエッセイでやっていけると思います。
ブログ・告知板としまは本当に面白いですね。
素でああいう文章が書ける作家って、なかなかいないと思う。

自分を卑下しつつ、しかし卑屈過ぎない。
多趣味で、読み手をぐっと引き込むあの文章力には、脱帽であります(笑)

って、全然本の紹介してませんね。

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女子高、ってこんなもんなんでしょうかねえ?
なんかもっと、イジメとか陰湿そうな気がするし、良くも悪くも男子がいないという状況は、女にとってだらしない部分にブレーキをかけてくれる人がいないって事だから・・何ていうか、もっと酷いんじゃないかというイメージがあるのですが。

私の高校は、商業高校だったので男女比が女3:男1位だったんですけど、やっぱり男子がいるというだけで女子はそれなりにイメージを保っていた気がするしな。

女子高出身の人が読んだら、どんな感想を持つのかが知りたいなと思いました。
変な感想で申し訳ないです。