あおい
二七才、スナック勤務のあたしは、おなかに「俺の国」と称した変な地図を彫っている三才年下のダメ学生・カザマ君と四か月前から同棲している。ある日、あたしは妊娠していることに気付き、なぜか長野のペンションで泊り込みバイトを始めることに。しかし、バイト初日、早くも脱走を図り、深夜、山の中で途方に暮れて道の真ん中で寝転んでしまう。その時、あたしの目に途方もなく美しい、あるものが飛び込んでくる―。
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西加奈子さんの本です。
るいちゃんがこの本のレビューを描いていたので、何となく印象に残っていました。
前回読んだしずくがなかなか読みやすかったので、年内150冊の為に大量に西さんの本を借りてきた中の一つ。
デビュー作だそうです。
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27歳の主人公。
スナックに勤めつつ、何処かユルイ生活を送っているだけのように見える。
スナックに勤めつつ、何処かユルイ生活を送っているだけのように見える。
そんな主人公には、3歳年下の学生・カザマ君という同性相手がいて、知り合いの紹介で出会ったその日に好きになっていた。
カザマ君とは気付けば同棲生活を送るような関係になっていて、けれど自分の気持ちが強過ぎて、カザマ君と最近頻繁にメールのやりとりをしているらしい女の子の存在が気になっていたりもする。
ある日、猛烈な吐き気に襲われる。
以前から食欲もかなり多かった。
気付けば、生理も2ヶ月程きていない・・
以前から食欲もかなり多かった。
気付けば、生理も2ヶ月程きていない・・
調べてみると、妊娠3ヶ月目だということが分かる。
妊娠の歓びより、不安、どうしようもなさがこみあげて、長野へ逃げようと決めた主人公だったが-
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何ともゆるい関係で、適当な主人公だなと思っていたら、過去に辛い経験があったようで。
あっさりそのことについて書かれているけど、それが逆にリアリティがあって、何ともいえない気持ちになってしまいました。
さらりと読める感じではありますね。
ただ、もう一個の話サムのことは・・ちょっと何が言いたいのか分からん感じでしたが。
よし、141冊目!