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東京小説-乙桜学園祭-

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行ってきました!
乙一さんこと安達寛高監督と桜井亜美監督の短編映画、東京小説の映画を観に。

今回は上映後、何と乙一さんと桜井さんと古屋兎丸さんと高良健吾さんのトークショーがあったんです。

という訳で、今回もお世話になっているるいさんと行ってきた訳ですが・・るいさんが朝早くに整理券をもらいに行ってくれたお陰で整理番号が1番と2番だったんです!

ええ、私達は1番のりでしたよ(笑)

それに、前売りを買って下さっていたのでサイン入り(!)のポストカードまでゲットしてくださりました。
本当にありがとうございます!

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人魚姫と王子/桜井亜美監督

白と黒の服しか着ない拒食症のナジュは、その日付き合う男をダーツで決め心を閉ざしていた。
職場でも周りになじめない。
何も映らない、感じられない日々。
そんな中、ナジュに心を寄せるクリーニング屋の高瀬は、店に来たナジュにこう言ったのだった。

「あなたにはもっといろんな色が似合うと思います」

面食らうナジュ。
しかし高瀬が染めたワンピースを受け取った事をきっかけに、歓びや愛情という「色」を感じる心を取り戻していく・・


出演:つぐみ/柏原収史/真中瞳/高良健吾 他


拒食症で、白と黒という拒絶の色しか身につけない女の子。
という訳で、前半はとても暗い雰囲気が漂っています。
何しろ「色」というものがない世界なのです。

ナジュの表情は暗く、無機質な瞳で世界を見ている。

しかし、高瀬と出会う事で画面上に色とりどりの「色」があふれ出す。

鮮やかな色のワンピース姿のナジュと、不器用ながら手を差し出して二人手を繋ぐラストで何とも言えないむずがゆさが!
くそっうらやましいぜぃ!みたいな感じです。


・・どうでもいいけど、柏原収史の眼鏡にくしゃくしゃ頭が最高にツボでした。
最後のトークショーの時に、桜井亜美さんの『萌え』がこういう男の子だという話をしていたので妙に納得。

あと、BGMがさりげなくSalyuだったりしていて、これは岩井俊二との繋がりなんだろうか?なんて思いました。

ほら、虹の女神で交流があったからね。

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立体東京-3DTOKYO- /安達寛高監督作品

新幹線を降り、うまれてはじめて目にする東京の町で少女はバッグを盗まれた。
盗んだのは、黒ずくめの若い男。
すぐに男を追いかけるが、見失ってしまった。
鞄のなかには、母との大切な思い出が入っていた。それを都会の雑踏に埋もれさせてはならない。
少女は東京で男をさがし、さまよい歩く。母との思い出を取り戻すために。




この映画、全く台詞がありません。
そして、画像にある赤と青の眼鏡をかけないといけません。

3Dというくらいなので、映像が飛び出して見えます。

でも、3Dにありがちな動きのあるものでもなくてとても静かな映画なのだけど、そこにあえて3Dを取り入れたことに意味があるようなのです(本人が言っていた)。

とりあえず字幕に「母が東京に住んでいると最近知った。」という言葉がパッと出てくる位で、少女が一体何を目的に東京をさまよい歩いているのかは分からない。

そんな中で、東京にそびえたつビルの高さが立体的に描かれている。
少女の目線で東京という都市をカメラがつたっていく。


これは、良いのか悪いのかと言われると微妙なところ。
でも、悪くはないと思う。
目は疲れるけどね。

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トークショーでは、お洒落メガネをかけた乙一さんと古屋さん。今風の格好をした高良さんと派手な格好(網タイツ!)をした桜井さんが和やかに話をしていました。

有名な方なのに、乙一さんと高良さんは緊張のせいか口数が少ない。

乙一さんに至っては、話し方がとてもスロー(笑)

この人があんな名作を書いているのかと思うと何か不思議でたまりませんでした。

この映画は2年前位に撮影されたものらしく、乙一さんの結婚などでバタバタしていた事もあって、こんなに公開までに時間がかかってしまったそうです。

ともあれ、なかなかメディアに顔を出さないお二人を見ることが出来てとても満足でした。


個人的に面白かったのが「最近ときめいたことは何ですか?」という質問に乙一さんが


「姪が一心不乱にバランスボールを叩いている姿を見た時です」


みたいな話をぼそっとしていた事です。
小生物語とかあとがきが面白い理由を垣間見た気がしました(笑)