素敵な音楽と出会えた事を記念し、またお世話になっているセンガさんへの感謝を込めまして・・
改めてこのバンドについて書いてみようかと思います。
改めてこのバンドについて書いてみようかと思います。
でも音楽レビューという代物ではないので、この書庫で。
前回はすきま風の部屋の中でちょこっとご紹介させて頂いた程度だったのですが、今回はファンのみの公開ではないので、色々な人にこのバンドを知って欲しいという想いをこめて書かせて頂きます。
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下北沢・渋谷などでライブ活動をしながら活動する4ピースバンド。
少し癖のある高めのボーカルと、透明感溢れるコーラスと安定したベース、多彩な曲を自由に操るギターの旋律とバンド全体を支えるドラムの力強さ・・
少し癖のある高めのボーカルと、透明感溢れるコーラスと安定したベース、多彩な曲を自由に操るギターの旋律とバンド全体を支えるドラムの力強さ・・
ロックともポップとも言い切れないその「彼らだけの」音の世界を見事に作り出しているバンドである。
私が初めて彼らの音を聴いた時、癖のあるバンドだなという印象を受けた。
それは、男性ボーカルにしては高めな声のせいなのか、それともこのバンドがロックともポップともエモとも取れる枠に捉われない曲を作り出しているからなのか・・私にはその時まだ分からないでいた。
ただ、初めて聴く赤い糸という曲で確かに私の中の、何かが動かされた気がしたのである。
しかし、この曲の印象は「ロック」というより「ポップ」な印象。
このバンドが「ポップを中心に」活動していたとしたら、私はきっと・・こんなにも彼らの音に惹かれなかったであろう。
確かに、独特の癖のある高音のボーカルと、踊るようなギターと、リズミカルなドラム、安定したベースとコーラスには惹かれない訳はなかった。
ただ、いかんせん聴き取りにくい歌詞と私が敬遠しがちなポップさが一瞬次の曲を視聴してみようという気持ちを躊躇させる。
しかし聴いてみたいという興味があった。
その流れで、二度寝を視聴してみる。
同じく「ポップ」な印象。
それでも、独特のギターソロが印象に残る曲だ。
よくよく聴いてみると、ギターとドラムのどっしりとした安定感とメインボーカルと重なるコーラスの心地良さが上手く重なって、しっかりとしたサウンドになっているのが分かる。
ただ、それでもまだ半信半疑の自分がいた。
決してありふれたバンドではないと思うのだが、何かが足りない・・そんな印象もぬぐえなかった。
決してありふれたバンドではないと思うのだが、何かが足りない・・そんな印象もぬぐえなかった。
その足りないと感じていたその何かが、次の見え透いた嘘にあった。
聴いた瞬間、私の心は一気に彼らの音に捉えられた。
イントロの挑戦的なギターの旋律。
力強いドラム。
力強いドラム。
期待しない訳がない。
スピード感を保ちながら、抑え気味に始まるこの曲。
一気に駆け抜けるかのようにサビへと突き進んでいく。
一気に駆け抜けるかのようにサビへと突き進んでいく。
その流れがたまらなく心地良いのだ。
いや、心地良いなどという言葉はふさわしくないのかもしれない。
けれど・・もやもやするような、煮えきらない思いを歌っているはずなのに。
けれど・・もやもやするような、煮えきらない思いを歌っているはずなのに。
それなのに感じるこの感じは・・
疾走感?
加速する音と、バンドサウンドのあまりの心地良さに泣きそうになるのは何故なのか?
嬉しいのか、悲しいのか。
私はおかしいのだろうか?
私はおかしいのだろうか?
癖があると何だかんだ言ってきたボーカルの声がサビで突然に透明感溢れるコーラスと重なる。
すると何故だろう、この歌の世界、視界が開ける。
そして安定したバンドの音がその世界をゆっくりと包んでいって・・
すると何故だろう、この歌の世界、視界が開ける。
そして安定したバンドの音がその世界をゆっくりと包んでいって・・
気付けば私は、この曲を延々とリピートして聴いていた。
それが彼らとの出会いであり、私の中では忘れられない一曲となった。
足りないと感じたものが、この曲に凝縮されていたとでも言おうか。
ともかくこの曲で、私は彼らの音に魅了されてしまったのだ。
ともかくこの曲で、私は彼らの音に魅了されてしまったのだ。
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そして先日センガさんから頂いた音源で、このバンドの魅力というものがようやく理解できたように思う。
大きく分けると、01・02・04・06のようにポップよりな明るめの曲(でもよく歌詞を見ると、実はそうではなかったりするのがいい味を出している)と、残りの03・05・07のダークなロックという印象を受ける曲という構成になっている(かなり極端な見解かもしれません)。
私が彼らに魅了されたのは、そのバンドの魅力を最大限に活かしつつもさらりと演奏してしまうダークな音のせいなのだった。
特に前出の見え透いた嘘もそうだが、歯ぎしりが良い。
そしてここで発揮されるボーカルの魅力が興味深い。
あれだけ癖があると思っていた声は、驚く程このダークな音の世界に映えるのだ。
ポップとロックをどちらをも歌いこなしてしまう。それこそがこのボーカルの最大の武器にもなっていると感じる。
そしてこの曲の中で、一番に映えるのが透明感溢れるコーラスだ。
声質は若干違えど、あのBaseBallBearのベーシスト関根氏とも似た透明感。
この不思議な世界をより際立たせ、光らせる役割をしっかりこなしている。
更に鳴り響くギターの旋律の何とも奇妙な余韻。
一定のリズムを刻み続けるその淡々としたドラムの中に見える、重厚さ。
一定のリズムを刻み続けるその淡々としたドラムの中に見える、重厚さ。
全てが合わさり、いつの間にかサイレンオブサイレンスという独自のバンドサウンドを作り上げてしまうのだ。
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とにもかくにも、このバンドの魅力を伝えようと思うのだが、結局上手く言えない。
何ともどかしいのだろう。
自らレビューを書くと豪語しておいて、結局こんなものしか書けない自分が恥ずかしい。
ただ、彼らが新しい音をもたらしてくれたバンドであることは間違いない。
このサイレンオブサイレンス。元々は、3ピースバンドだったそうだ。
当時の音源(センガさんが作った曲)も聴かせてもらったのだが、ポップな中にちらっと見える毒が今の4ピースのバンドサウンドの元になっているのだろうとも思った。
当時の音源(センガさんが作った曲)も聴かせてもらったのだが、ポップな中にちらっと見える毒が今の4ピースのバンドサウンドの元になっているのだろうとも思った。
ただ、確実に聞き比べると音に厚みが増し、着実にバンドの質が向上しているのが分かる。
5月には、下北沢でのライブが控えているそうで、私も見せてもらう予定。
生の彼らの音は、どんな風だろう?
生の彼らの音は、どんな風だろう?
現在はレコーディングを行っているそうで、近々私達の手元にその音源が届く日も近いかもしれない。
期待に胸が躍る。
ぜひ一度、彼らの音を試してみてはいかがだろうか?
メンバーの皆様
失礼な部分も多々あると思います。
が、自分の感じたバンドの魅力を伝えたつもりです。
が、自分の感じたバンドの魅力を伝えたつもりです。
今後の活躍も期待しております。