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最下位女子高生⑦学校生活=腹痛生活。

学校。

それは50分もの間、席につきじっと先生の授業に耳と目を集中し拘束される場所でもある。

私にとってそれはすなわち、拷問にも近いものであった・・・。

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私は多分、きっと過敏性腸症候群だと自覚している。

ただ、実際に病院で見てもらった訳ではないので腸が弱いだけじゃん、と言われてしまえばそれまでなのだが。

だがしかし・・私はその症状とされる項目にあまりにも当てはまりすぎるのである。

△症状は、仕事が忙しいときに出る
◎症状は、通勤や通学の途中(電車に乗っている時など)に出る
◎休日はなんともない
◎おなかが痛いのは昼間だけ。寝ている間は痛くならない
◎最近、職場の異動、転校、転職、引っ越し、結婚など、生活上の大きな変化があった
◎試験や会議の前あるいは最中など緊張する場面で、症状が悪化する
◎映画を観たり、長距離ドライブなどトイレのない場所に出かけたりするのが不安だ
◎旅行や出張先で、きまっておなかの調子が悪くなる
○気分の落ち込み、不眠、頭痛、肩こりなどがある

このように当てはまる項目が沢山ある事、また上手にストレスを発散出来ないタチでもある私は小さい頃からすぐにお腹を壊し、大変な思いをしてきたのだ。

それでいて、私は授業中のあの静けさの中、手を挙げて「先生!・・・トイレに行ってきてもいいですか?」という言葉をどうしても言えない内気過ぎる小学生であり、また中学になると恥ずかしさがおしよせてきて、もうどうしようもない位言えなかった。

高校時代なんて・・もう・・(これは後々詳しく書きます)。

そんな悲しい過去。
インパクトがあったものを幾つか語ってみようと思う。


①修学旅行の悲劇

多分過敏性腸症候群の人は、基本的に遠出などいつもと違った環境になるとお腹を必ずと言っていいほど壊す人が大半だと思われる。

かくいう私もその一人で、それはそれは・・大変だった。

宿泊学習・修学旅行・・と学生時代に泊まりの学習旅行は必ずと言っていいほどあり、私はその度辛い想いをする羽目になる。

そのくせ、あまり遠くへ連れて行ってもらったことがなかったので旅行には行きたいんだなあ、これが。

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中学3年。

京都・大阪への修学旅行。

楽しみにしていた旅行。
朝、始発の電車(1時間に1本の割合)に3年生全員が乗り込んでいく。
中学の目の前に無人があり、そこにわーっと団体で乗り隣町の駅(新幹線に乗り換えるため)まで1駅揺られていく。

最初は、「楽しみだね」なんて和気藹々と友達と話していた私だったのだが・・。

電車に揺られているうちに、お腹に違和感を覚える。

「もしや・・。来たか!」

そう思うとお腹がキリキリと痛み出し、早く駅に着いてくれと願うばかり。
当然友達との話にも夢中になれず、私はトイレの事だけを考える事になった。

そして駅に到着。

早速トイレに行く。
しかし、思った程不快感が消えない。

トイレから戻って、クラス毎に整列し先生の話を聞く間・・またしても腹はキリキリと痛み出す。

それでもまあ何とか大丈夫だろう・・と思っていたのだが。

まず、その駅から東京駅まで新幹線に乗る。
この間は、自由席の為立ったまま乗る羽目に。

お腹の様子は芳しくない。

口数が減る私・・。

東京駅到着。
指定席になり、班分けされた仲の良いグループで席に座り他愛もない話に花を咲かせる・・はずの場面なのに、私の表情は固い。

友人が心配をしてくれる。
楽しい席なのに、申し訳なくなってくる。

12時。
お昼の時間。

しかしどうしても何も食べられない。

食べると明らかにお腹が下る事は目に見えていた(私の下痢対策は、飲まず食わずで耐えることが鉄則)。
皆が美味しそうにおにぎりを食べる中・・浮かない表情の私はそれを口に出来ない。

そして・・。

新幹線で揺れる車内のトイレに旅立った・・。

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京都到着。

その時点でもまだお腹は芳しくない。

季節は夏。
じりじりと照りつける太陽。

しかしここで水分を取った日には、私はもう旅行どころじゃなくなる・・

そう悟った私は、相変わらず何も飲まない。

クラス別行動で、京都⇒大阪へと向かうバスの中。

その時間すらも私はお腹を抱えてうずくまるしかなかった・・。


大阪到着。

ようやく回復の兆しを見せたお腹。
私もここからやっと旅を楽しめるようになったのだった・・。

後の二日間に至っては、何とかお腹の調子も悪くなかったものの、初日からこの状況で一気に気持ちが下降してしまったのであった。。。


②地獄の朝礼・冬編

お腹が一番痛くなる時間。

それはやはり朝だと思う。
私の中で、社会人1年目まで続いたジンクス(というか、実際そうなる)がある。

朝起きた時にお腹が痛くなると、学校(会社)では大丈夫。でも、朝お腹が痛くないと学校(会社)で痛くなる

何故だか分からないのだが、実際問題本当にそうなった。

朝、お腹が痛くない・・特に冬の朝は最悪だった。

中学の場合、週に1度位全校朝会とかいう厄介な集会があったりする。
しかもその後連続して学年集会になったりする日は最悪だった・・。

まず、体育館。

あの空気。

寒すぎやしないか?

そして体育館の床。
ひんやりするあの冷たさ。

体育座りをしているお尻から伝わるあの冷気・・。

これでお腹痛くなるなという方が無理じゃないかい?

更に長ったらしい校長の挨拶・全校生徒の表彰など・・。

朝から30分以上もかけて行われるこの集会ほど厄介なものはない。

ほとんどの場合、お腹の痛みが発症した。

そしてその隣には割と身長の高いので同じ位の位置にいた、クラスの憧れG君がいたのであった・・。

何故か私は好きというのとは違う気持ちで、G君を意識していた。
しかも誰にも打ち明けず(笑)
まあこれについても後々おいおいと。

そういう事もあり、緊張と冷気でお腹は一気に調子を崩す。
8割はもうそんな状況。

トイレに行きたいが、全校の前でどうしろと?

そりゃ、もう行けないに決まっている。
ただ、お腹の痛みが引くのを耐えるしかなかった・・。

会が終わると、トイレに直行・・そんな日々を今思い出して軽くブルーになる。


③恐怖のテスト・5時間連続!


今思い出しても冷や汗ものなのが、これでしょう。

一番何よりお腹が痛くなる率の上位だったのが、テストの時だった。
これは高校生になっても変わらず発症していたので、間違いない。


その日は、朝お腹が痛くないという嫌な予感の中テストに臨む事になった私なのだが。

中学の嫌な所は、5教科を一気に1日でテストしなければいけないということだろう。
その5時間が丸々腹痛になったとしたら?
地獄の一日を察して頂けるだろうか。

一時間目。

テストを開始し、しばらく経った頃。

異変に気付いた。
お腹がキリキリと痛み出したではないか。

これはヤバイ。
テスト終了まで30分以上はある。

次の休憩までには、何とか何とか持ってくれ!!!

半泣きしそうな状況で、テストを受けている自分。

この教科は、絶対終わった・・・

そう悟りながら、時計を何度も見つめる。

そして何とか終了し、トイレへダッシュ

だがしかし・・。

どうにもすっきりしない。
でもまあ、何とかなるだろう。

そう思い2時間目。

「!」

なんと、またお腹が痛くなりだしたじゃないか!

これはもうどうしようもない。

この教科も終わった・・。

そして休憩時間。
トイレへ。

しかしどうにもすっきりしない。

そして3時間目。。。
更に4時間目・・。

悲劇は終わらない。

それでも、絶対午後なら大丈夫に決まってる!

少しほっとした気持ちで5時間目のテストを受けると・・

またもや腹が!

ありえない!

今回のテストは、極限の状態だから・・逆に点数がいいのでは?
そう開き直れる位、最高潮に調子が悪い1日。

5時間目終了後・・・
トイレに走り、ようやくお腹の痛さは終焉を迎えたのである・・。

地獄の一日。

しかしその代償は・・最高点のテスト達・・・な訳がなく、普通だったのがもう泣けてくる・・。

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とまあ、こんな事例が頻繁に起こる私。

今となっては、こうやって言えるけれどあの頃は本気で誰にも言えなかった。

精神的に来る病気だなんて、当時は知られていなかったんじゃないかなあと思う。

ああしかし、切ない!刹那過ぎるよ!自分。