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裸足めぐり

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凄く久々に。
この書庫。

何か気分が沈んだりすると、望月さんの本が読みたくなるんです。
ふと、読み返してみましたが・・
やっぱりいいですね。

望月さんの本が紹介し終わったら、自分の好きな漫画の紹介でも書こうかなあと・・
ちょっとした野望。

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裸足めぐり
小巻と小町は、祖父と暮らす姉妹。
ある日、家の中に妙な気配を感じて以来、周囲で不可思議な事が起こり始める。
どうやら祖父が拾ってきた亀に関係があるようだが・・・

小巻編、小町編、完結編の3編。

-小巻編-
姉の小巻は、明るくて楽観的な高校一年生。
ある日、祖父を助けてくれた少年と出会う。
その時祖父が亀を拾ってきた。

後日、その少年(菊池)と同じ高校、同じクラスになり喜ぶ小巻。
しかも席も菊池の後ろになる。

声が大きくて、クラスでも目立ってしまう小巻。
モテる菊池。

その二人が少しずつ仲良くなっていくと、菊池の取り巻きからねたまれ始める。

ショックを受けた小巻は、菊池の前でなるべく小声で喋るようになり、近寄らないようにする。

いつもうるさいと思っていただけの菊池が、少しずつ小巻の存在の大きさに気づきはじめる。

ある事がきっかけで・・・

家の中の不思議な気配。
祖父の拾ってきた亀。

不思議な気配の正体は?


-小町編-

美人で大人しい小町は、最近家の中に妙な気配を感じている。

そして、おぼろげに大嫌いな親友ということについて考えている。

そんな小町の親友、思緒は昔からの幼馴染だ。
小町は、思緒の好きな人をいつも見抜くことが出来た。

昔から、「あの人が思緒の好きな人なんだなあ」と思って目で追ってしまう度に、自分までその人を好きになってしまっていた。

それでも、やさしく受け入れてくれる思緒。
そんな優しさに甘えていた。

ところがある日から、思緒の態度がそっけなくなる。
今回もまた、思緒と同じ人を好きになったというのを知ると・・
思緒は「うんざりよ!」と小町に叫んだ。

それからは、学校を休みがちになり登校しても小町を無視する日が続いた。

三年前、思緒とクラスが離れた時に書いた友達という文集。
それを小町は汚点かもしれない・・と思うのだった。

ある日・・
いつものように無視を決め込む思緒に、耐えられなくなって泣き叫んだ小町だったが・・

消えた文集の一ページ。
思緒の元には、一枚の言葉が・・

-完結編-

小巻と小町の両親は、三年前に事故で他界している。

だから唯一の祖父が、突然いなくなってしまうことに、いつもドキドキしているのだ。

明るくて、皆に好かれて・・そんな明るすぎるくらいの姉が、やはり無理して笑っていたのだと知った小町は、もし家の中の不思議な気配が、お母さんの幽霊なのなら「何も心配することはないよ」と笑顔で伝えたい、と思っていた。

ある日、風邪で寝込んでいた時、また不思議な気配を感じた小町。
ふと目を覚ますと、女の子がいる!

座敷童なのか?
それとも?

・・そんな中、突然祖父が倒れる。

焦った小巻。
落ち着いて救急車も呼べない程に動揺してしまう。

そんな時・・
動転する小巻に、助けがきて・・。

それは、死んだはずのお母さんだった-

消えてしまった亀。
祖父も小町も元気に回復した訳は?

不思議な、暖かい物語です。

ピュアホワイト

私的に、あまり好きじゃないというか・・
深い話なのに、理解出来ていない感じの物語なんですよね・・。

スミレグラス

この作品は大好きです。

昔、とある写真展で出会った写真の中の女の子、スミレ。

あれから何年も経った頃、偶然スミレと再会した日依(ひより)。

どうしてもスミレの写真を撮らせてもらいたい!
その一心で何度もスミレの所に通うひより。

彼女のおじに向ける笑顔。
ひよりの前では絶対に見せない・・

おじの衝撃の事実を知り、ショックを受けるスミレ。
そして、過去の出来事を語り始める。

六年前。
モデルとして、ある男の子を連れてきたおじ。
そのこと一緒に撮影することが多くなり、しまいにはカメラを教えたりするようになって・・

自分よりもその男の子を可愛がっている!
そう思ったスミレは、嫉妬にかられ、事故でがけから転落した男の子の助けを呼ぼうとしなかった。

・・その出来事があってから、男嫌いになっていったのだと・・

そして・・意外なもう一つの真実があかされて・・・。


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この裸足めぐりあたりから、望月さんの絵が、グッと上手くなってきます。

大好きな一冊です。