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黄昏の百合の骨

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「自分が死んでも、水野理瀬が半年以上ここに住まない限り家は処分してはならない」亡き祖母の奇妙な遺言に従い、「魔女の館」と噂される洋館に、理瀬は、やってきた…

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恩田陸さんの本です。

図書館で何か恩田さんの本を借りようと思い、物色していると・・
本をパラパラめくった瞬間に、理瀬の文字。

ん?
理瀬って・・。

もしかして『麦の海に沈む果実』の理瀬?

そうみたい。
あれから数年後、祖母の家に遺言通りに戻ってきた理瀬と、その家に住む二人の義理のおば達。
近所に住む、朋子。その弟。
朋子の幼馴染。
理瀬の従兄弟たち。

それぞれの人間が、複雑に交差して絡み合って・・
事件が起こる。

理瀬の祖母がいう「ジュピター」とは?
失踪する人間。毒を与えられ、死んでいく動物。
誰が犯人なのか?
誰を信じればいいのか?

そして、ラストでまたほっとできない展開が・・!

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理瀬が、高校生になって留学先から再び日本に戻ってきて・・
大分大人になっていて、それに驚かされました。

何やら理瀬には、人には見せられない部分というのがあって、人前で見せる自分の顔(『演技』して作っている顔)とは実際の自分は違うわけです。

何て言って良いか分からないのですが、
『麦の海に沈む果実』から読まないと、全然分からないことが多いかも。

『麦の~』で出てきた、理瀬の父の相変わらずの不思議さも面白かったですし、次の展開が気になって気になって、旅先にまで本を持っていってひたすら読んでしまってました。

面白かったですね!
このシリーズには、他にも続編とかあるんですか?
まだまだ全然恩田さんの作品を極めきれていないので、誰か教えて下さい。