No-music.No-life

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ZOO/陽だまりの詩(し)

第四弾。

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生き物は、いつか必ず活動を停止する

ほとんどの人間がすでに息絶えた頃、一人の男を埋葬するために、私は作られた。
そのためには「死」を学ばねばならなかった。
私はその男との生活の中で、色々なことを学び、感じ取るようになっていった。

そして、男が死を迎えた時・・・全ての真実が明らかになる。

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CGアニメーション

声の出演:鈴木かすみ 龍坐

監督:水崎淳平

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5つのストーリーの中で、唯一のCGアニメーション作品なので、後半まで本当に普通に見入ってしまったわけです。

そして、後半で種明かし。
その直前くらいにようやく結末に気がつきました。
どうしてそこのを不思議に思わなかったんだろうって思います。

それほどに、大地の緑、空の青さ、澄んだ風、空気、匂い・・
色々なものが伝わってくる映像なのです。

そして、この作られた少女の背負う任務(男を埋葬する)のため、「死」を学んでいく。

途中、ウサギが死んで「何処か壊れてしまったのかもしれない」と思う少女が切ないです。

その時始めて「死」を体感するのです。

感情が芽生え始めた頃、男が死が迫っていることを少女に伝える。
そして・・・・!

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アニメーションのせいか、とても短く感じました。
それでも、色々考えるきっかけをくれた気がします。

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そういえば、このDVDには初日舞台挨拶の映像なども入っているのですが・・・

原作者の乙一さんの挙動不審っぷりがたまらないです(笑)

切な系、ミステリー系、不思議系・・・乙一さんのどの作品にも、予想できないラストがあります。

先が読めてしまう物語や、ドラマ、色々なものがある中で・・

始めてなんです。こんな、予想外の展開を作ってしまうのは。

それでいて、全然無理がない。
そして読みやすい。

そんな原作の映画ですから、どの作品もラストが予想できるわけもありません。
大どんでん返しを期待してください。

それにしても・・乙一さん・・凄い人なのに飾らない人なんですね(笑)
ますますファンになってしまいます。