緊張の為か、よく眠れないし何度も目が覚めるし、お腹も痛いしで朝から災難だ。
おまけに、顔が熱い。熱っぽい気がする。
気のせいか。
そんなこんなで迎えた結婚式当日。
11時。挙式。
チャペルにて行われた結婚式。
教会での結婚式というのは、憧れるものだ。
抑えられた照明と、十字架、神父と・・
席に着く。
そして、花嫁の先輩がゆっくりと歩いてくる。
扉が開く。
純白のウエディングドレスを身にまとった先輩が、ゆっくりと歩を進める。
久々に見た先輩は、妊娠をしているというのに全然太っていなくて、相変わらず小柄で可愛らしくて・・・とにかく、綺麗だった。
パイプオルガンと、フルートの生演奏がその雰囲気を盛り上げる。
もうただそれを見ただけで、涙が出てきてしまった。
同僚の子は、号泣していた。
もうそれからは、夢みたいな時間。
聖歌を歌って、祈りを捧げて。
指輪交換、誓いの言葉。
新郎新婦が固く手を取り合って誓う。
ドラマみたいな、夢みたいな現実。
自分がその物語の主人公になった訳でもないのに、とにかくもう・・夢見たいで。
花嫁のベールを上げて、花婿がそっと花嫁にキスをする。
誓いのキス。
何か・・もう泣けました。
だって、ねえ。凄い。
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そして、教会から出て階段をゆっくりと降りる二人。
祝福の言葉、そして私達が花びらを二人に投げる。
とっても嬉しそうで、幸せそうで。
二人で、鐘を鳴らす。
カランコロンと。
響き渡る音。
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披露宴。
お色直しをして、今度は淡いピンク色のドレスに着替えた先輩。
とっても可愛らしくて微笑ましい。
二人はとても嬉しそうに微笑む。
ドレスを両手でつまんでぺこっと頭を下げる先輩がとても可愛い。
友人代表からの言葉、新郎神父からの言葉、キャンドルサービス、ケーキ入刀・・・
もうお腹いっぱいです。
先輩がご両親に向けて感謝の言葉を述べながら・・・涙で声を詰まらせていた。
それを見ただけで、再び涙がこぼれてきた。
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初めての結婚式でした。
行ってよかった。
とても、とても素晴らしかった。
色々なことを考えるきっかけが出来ました。
幸せをわけてもらえたような、そんな気分です。
先輩、どうか末永くお幸せに。
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おまけ
ブーケを、独身女性12人のうち1人にプレゼントする、と言って前に出た。
リボンを1人1本ずつ持って、そのリボンがブーケに繋がっていたらもらえると。
リボンを手渡された。
が何故か、自分のリボンが先輩の手からするりと抜け落ちてしまった。
「始める前から結果分かってるじゃん」
という思いが脳裏に掠めたが。
残りの1本を握る。
残り物には・・・
「はい、ではいっせいにリボンを引いて下さい」
福・・・
「やったあ!」
こない。
はい、先輩の友人の方が見事ブーケを手に入れたようでした。
おめでとう。
画像は右が自分です。
加工気味。