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ぼくは悪党になりたい

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僕の名前は兎丸エイジ、17歳。父親は不在、奔放な母親と腕白な異父弟・ヒロトとの3人で平凡な生活を送ってる。毎日炊事、洗濯、ゴミ捨てと家事全般をこなす高校生が「平凡」かどうかは我ながら疑問なんだけど。ある日弟のヒロトが病気で倒れたのをきっかけに、僕の「平凡」な日常は少しずつ崩れてきて…。


笹生陽子さんの本です。

こちらも暇な時間を有効利用しようと、買った本です。

でも、元々笹生さんの本は何冊か読んでいたので期待してました。
ええ、期待通り。
相変わらずこの人は上手いですね!

昨日から読み始めて、今日一気に読破してしまいました(そんなに厚い本ではないですが)

未婚の母を持つ主人公エイジは、普通の男子高校生。
超美男子でモテモテの親友、羊谷とつるんでいると苦労も多いがそれなりに毎日を過ごしている。

母が仕事で海外へ行ってしまい、弟と二人での生活が始まった。
数日後に控える修学旅行へは、必ず参加するつもりで。

しかし、その数日前に弟のヒロト水疱瘡になる。
大病ではない・・が流石に誰かがついていてやらないと・・・

そんな時、母親のユリコが緊急時用として用意していた連絡先の中から、とりあえず選んだ人に看病をお願いしようと決める。

選んだのは、31歳の杉尾さん。
特にずばぬけてかっこいい訳ではない。
服のセンスも言葉遣いも、全てが「普通」の男の人。

しかし・・杉尾さんが何やら怪しい。

エイジは杉尾さんがヒロトの父親なのではないか?と疑い始めるのだが・・・


自由奔放な母親を持つエイジは、平凡にただただ生きてきた。
そして、このままこの平凡な日々が続いていくと思っていたのに・・・
どんどんどんどん・・・これでもかという程ハプニングや事件が続出する。

有り得ないだろ?!的な話もあるけれど(笑)

笹生さんの描く男の子は、とても魅力的で惹きこまれます。

とにかく面白い!
ぜひぜひ一度手にとってみてください。