No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

バッテリーIV<文庫版>

「戸村の声がかすれて、低くなる。『永倉、おまえ、やめるか?』身体が震えた。ずっと考えていたことだった…」強豪校・横手との練習試合で打ちのめされ、敗れた巧。キャッチャーとして球を捕り切れなかった豪は、部活でも巧を避け続ける。監督の戸村はバッテ…

バッテリーIII <文庫版>

「巧。おまえにだけは、絶対負けん。おれが、おまえにとってたったひとりの最高のキャッチャーだって心底わからせてやる」三年部員が引き起こした事件によって活動停止になっていた野球部。その処分明け、レギュラー対一年二年の紅白戦が行われ、巧たちは野…

最下位女子高生⑬ 「高校入学」

桜の季節。 新しい制服、初めての電車通学・・そして、これから始まる高校生活。 期待と、不安の入り混じった私の高校生活は、それはそれは期待に満ち溢れたものでございました。 入学式の日。 新しい制服とは言っても、中学時代もブレザーに赤ネクタイとい…

それでもボクはやってない

フリーターの金子徹平は、通勤ラッシュの電車で女子中学生から「痴漢したでしょ」と訴えられてしまう。まったく身に覚えのない金子は、話せば分かってもらえると思い、大人しく駅の事務室に行った。しかし、「ボクはやってない!」という訴えもむなしく、そ…

バッテリーII<文庫版>

「育ててもらわなくてもいい。誰の力を借りなくても、おれは最高のピッチャーになる。信じているのは自分の力だ―」中学生になり野球部に入部した巧と豪。二人を待っていたのは監督の徹底管理の下、流れ作業のように部活をこなす先輩部員達だった。監督に歯向…

11月の始めに。

ひんやりとした早朝の空気に、直に触れる指先はいつの間にか冷え切っている。 そろそろ手袋をはめようか、そんな事を思いながらポケットに手を突っ込んで駅へと歩く。 1時間に2本の電車。 電車が来るまでにホームで立ち尽くすのが、とても辛い季節になって…

バッテリー<文庫版>

「そうだ、本気になれよ。本気で向かってこい。―関係ないこと全部捨てて、おれの球だけを見ろよ」中学入学を目前に控えた春休み、岡山県境の地方都市、新田に引っ越してきた原田巧。天才ピッチャーとしての才能に絶大な自信を持ち、それゆえ時に冷酷なまでに…