No-music.No-life

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作りかけの明日

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十年前、地下プラントで、ある実験が失敗、世界を滅ぼしうる物質を生み出してしまう。
漏出は食い止めたものの、そのとき壁に謎の数字が浮上、日々、数を減じるそれは、世界が終わるまでのカウントダウンと噂されるようになった。
やがて数字がゼロに近づき、街に終末思想が蔓延しながらも、住民は家族や愛する人との平穏な日々を送っていた。
一方、実験に関わった二つの組織、「供給公社」と「管理局」は再び漏出の危機が高まった物質を鎮静化させるため、鍵となる人物・ハルカを奪い合い、対立を深めていた。
その争いに、愛しい日々を守りたいと願う人々も加わって……。 

三崎亜記さんの本です。

思えばかなり久々の三崎さん。
図書館でこれは読んでいないなあと思ったので借りました。

この作品、「刻まれない明日」と関係のある作品らしいですね。
刻まれない~を読んだのも結構前で、全然思い出せないのですが、それを知って読んでいたらもっと楽しめたかなあ。

「戦争」「掃除部」「図書館」と三崎ファンならにやりとしてしまうキーワードは相変わらず出てくるし、私はやはり三崎さんの描く女性がすごく好きなので、そういった意味では安心して読めるのですが、今回は特に設定が複雑で詳しい説明もあまりないので、かなり難しかった気がしますよ。

読み終えても一体どういうことだったんだろう・・・と理解しきれていない感じですね。

かなり分厚い本でもあり、三崎作品を読んできた私でも結構大変だったので、この世界観が苦手という人や、初めての三崎作品として読むのはおすすめできないかも。
(3.5点)