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アズミ・ハルコは行方不明

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地方都市在住で27歳独身の会社員安曇春子は、実家で両親と高齢の祖母と猫のみーちゃんと共に暮らしている。祖母の介護でイライラしがちな母親のまき散らす険悪な雰囲気が漂う家は、彼女にとって安らげる場所ではなかった。一方、成人式で中学時代の友人ユキオと再会した20歳の愛菜は、流れでつい体の関係を持つ--

出演:蒼井優/高畑充希/太賀/葉山奨之/石崎ひゅーい/加瀬亮/山田真歩/芹那 他
監督:松居大悟

山内マリコさんの原作を映画化したもの。
 
百万円と苦虫女」以来の蒼井優主演作品。
ということで、蒼井優ファンの私はこの映画の情報を知ってからずっと気になっていて、観に行こうと思っていました。
 
公開している映画館も少ないし、あまり話題になっていないような。
今年ブレイク女優No.1らしい高畑充希も出ているというのに。
 
予告編を見る限りでも、過度な期待はすまいという感じ。
ということで、公開から少し時間が経っていましたが、昨日ようやく観る事ができました。
 
で、ですね、ヤフー映画のレビューがとりあえず2点台、というのを事前に知らなくて良かったなと。
何の予備知識もなしでいったので、3分の2くらいまでは何とか観ていられたんですよ。
 
でも、なんでしょうね。
原作とは違って、同時進行的にアズミハルコサイドの話と愛菜サイドの話が展開していく訳ですが、どうにもこの・・・なんというか、最後の最後で繋がった!と思う感じが皆無なのは何故・・・!?
 
まさにヤフーのユーザーレビューを見ていただけると実に的確な指摘をしている方が沢山いるのでぜひ参考にしていただきたいのですが、
上手く伏線を張っているのかもしれないけど、全然上手く回収されていない!ということ、それに尽きます。
 
原作ではまだ女子高生ギャング団側の話も少しは盛り込まれていたから、映画ほどこの子たちは必要??という感じで出てくる訳ではなかったし、愛菜、アズミハルコの章は完全に分かれていたから、そこまでつまらんという感じではなかったんですけどね・・・
 
私は蒼井優が大好きなんですが、この映画は・・・・オススメしない・・・・。いや、できない・・・・。
 
W主演的な位置づけなのか、出ずっぱりではないのにやはり印象的な演技をするのは蒼井優ならではでそこは満足しているのですが・・・・
なんだろう、一体何が言いたかったんだろう・・・・
男性陣がへたればっかりだし。愛菜がとにかくうざいし。
 
愛菜のうざさでいけば、高畑充希の演技はかなり上手かったというべきなのでしょう。
原作でも感じたうざー!という感じが完全に表現されていて、朝ドラの時のうざさとは次元が違うレベルで、これはこれで成功ですね。
でも私は朝ドラは脱落して、この女優さんが大の苦手になった人なので、そういった意味で観ているのが辛かった・・・・
 
うーん、なんとも言えない映画でした。
オススメはできない、としか言いようがないです。
 
あ!でも二つだけ。
アズミハルコが勤めている会社の先輩。山田真歩さんは凄い良かったですよ!
花子とアンの宇田川先生役のインパクトが凄く強いですが、出番が多い訳ではないのにかなり印象に残っていて、格好良かった!唯一この映画に出て来て好きなキャラかもしれない。
 
そしてこの地方都市、栃木県の足利みたいなんですが(蒼井優はリリィに続いて再びですね・笑)、田舎あるあるがとても細かく再現されていて、田舎者の私にもそこは納得できました。
 
成人式のあのだっさいギャルたちの格好とか、ユキオみたいなヤンキーでもないけどギャル男でもなく、という中途半端な男子がね・・・田舎にはゴロゴロいるんですよ。
田舎ならではの閉そく感、格好悪さみたいのがうん、上手く表現されていたと思います。
 
という訳で、今年はこの映画で締めることになりそうです。
(3点)