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四十九日のレシピ

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熱田良平が急に妻の乙美を亡くして2週間が過ぎたころ、派手な身なりのイモが熱田家を訪問する。突然現われ、亡き妻から四十九日を無事に迎えるためのレシピを預かっていると言い彼女の存在に良平は目を白黒させる。そこへ夫の不倫で、離婚届を突き付けてきた娘の百合子が東京から戻って来て……。



伊吹さんの原作も読んでいて、NHKのドラマ版も結構良い出来だったと思います。
二度目の映像化、そしてタナダユキ監督として映画化ということで気になっていた作品でした。
 
会社の福利厚生で映画のチケットを安く入手することができたので、行ってまいりました。
 
いやー、なんだか久しぶりに映画で泣いたような気がします。
 
なんでしょう、別に泣かせようと思っている訳ではないと思うんですけどね、これは俳優陣の演技力の賜物なんだろうなあ。
永作さんが、夫の浮気(しかも相手の子を妊娠!)で打ちひしがれて暗い表情になっている前半から、イモトやハルと共に四十九日の大宴会に向けて準備をしていく中で、少しずつ明るい表情になっていく微妙な変化であるとか、父が娘を思う気持ちとか、亡くなったオッカの存在であるとか・・・
 
何処で泣いた、と具体的に覚えていない変わりに、何度も涙が出てきたという印象が強くあります。
 
ドラマ版と比べて、イモトは実は・・・みたいな描写はかなり控えめ。
ですが、全体的に見ても原作に違和感がなく、何より演じている俳優陣が本当に素晴らしい。
二階堂ふみも最近露出が増えてきましたが、イモトを自然に演じていましたねー。ロリータファッションから化粧をしていない顔のギャップが凄いけど(こっちも可愛いが)(笑)。
 
個人的には、父と母の若い頃の回想シーン(豚まんの君とか)が素敵。
また、オッカが残したレシピ帖がすごく可愛らしいです。
 
主題歌の安藤裕子さんの曲も映画に合っていてとても良かったです。
 
欲を言うならば、「レシピ」とつくからには、もう少しご飯のシーンがあっても良かったんじゃないかなあと思ったりします。
そしてどう考えても旦那の優柔不断ぶりはひどすぎる、というラストなんですが、まあこんな終わり方もありなのかなあ。
 
お弁当の中に入っていたお稲荷さんがおいしそうで、その日初めてお稲荷さんを作りましたよ。
良い映画でした。
(4.5点)