少し遅れた時計を好んで使った恋人が、六年前に死んだ。いま、小さな広告代理店に勤める僕の時間は、あの日からずっと五分ズレたままだ。そんな僕の前に突然現れた、一卵性双生児のかすみ。彼女が秘密の恋を打ち明けたとき、現実は思いもよらぬ世界へ僕を押しやった。洒落た語りも魅力的な、side‐Aから始まる新感覚の恋愛小説。偶然の出会いが運命の環を廻し、愛の奇蹟を奏で出す。
本多孝好さんの本です。
金曜日から少しずつ読んでいたのに、なかなか読み切れなかったので時間がかかってしまいました。
この本は、単行本で一度読んでいるのですが、本多さんの作品の中でも取り分け思い入れが少ない作品でした。
何だろうなあ。
本多さんの描くこの虚無感みたいなものはとても好きです。
本多さんの描くこの虚無感みたいなものはとても好きです。
なんだけど、この話はどうにも気持ちが入っていかなかったんですよね。
だから文庫を買ったものの、再読する機会がないまま放置されてました。
だから文庫を買ったものの、再読する機会がないまま放置されてました。
やっぱり読んでみてもそんなに好きになれる話ではないなあと思ったんだけど、ほとんど自分自身と変わらない存在である一卵性双生児のかすみとゆかりの関係、特にかすみの不毛過ぎる恋愛が痛かったです。
でも確かside-Bの展開は・・・
今は別の本を読んでいたりするので、続きはもう少し後で。