No-music.No-life

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ハルフウェイ

近づいただけで倒れそうなくらい大好きな片思いの相手シュウに、ある日突然「つきあってください」と告白され舞い上がるヒロ。2人は北海道の同じ高校に通う受験を控えた3年生だ。楽しい日々が続く中でシュウにはどうしても言い出せないことがあった。それは早稲田大学進学を目指していること。地元の大学志望のヒロはその事実を知ると、「東京に行くつもりなのに、なぜコクったの? 無責任だよ」と責めるのだった。








ああ……、これ千円じゃなかったら、絶対観て後悔したなあと思いました。。

本日は1stデイということで、千円で映画が鑑賞できる日。
朝一番の回で観ようと映画館に到着したら、朝から長蛇の列で驚きました。

おかげで、チケットを買うまでに15分以上かかりました。何とか本編に間に合ったので良かったのですが。

岩井俊二プロデュース、音楽は小林武史が担当。主題歌はSalyuということなら、期待しないわけにはいきません。

監督の北川さんのドラマは、全く観ないし興味もなかったのですが・・
岩井俊二プロデュースということで、虹の女神は凄く良かったので(同じ監督で、他の作品は微妙だったのですが・・)今回も期待して観たわけです。

でも……観て損した気分でした。

そもそも、脚本家として名を馳せた人なんだから、全編アドリブにしなくても良いんじゃないですか?と言いたい。
確かに自然な感じの雰囲気は出ていたと思う。
だけど、何となくぐだぐだ感があって……。若者独特の言葉遣いとか、何だか馴染み難い部分が多かったです。

そして、岩井俊二っぽい映像を撮ろうとしているけれど、なりきれていない感が……。

あの、光の感じや静止していないちょっとぶれた感じの、岩井監督独特の味のある撮り方をしてみたけれど、いまいち上手くいきませんでした、という感じが滲み出ていて。。

そして、映像のぶつ切れ。
その場面場面の余韻を楽しむ間もなく、急に断ち切られる映像と音楽。
ふいに場面が変わるので、観ている側としては今が一体何のシーンなのかをすぐに理解することが出来ませんでした。

多分私、北野きいが凄く苦手なんです。
なかなか良い評判を聞いていた幸福な食卓を観ていないからなんとも言えないのですが、この映画が、初の北野きい主演作品を見たという機会になりましたが……余計に苦手になりました。

多分、彼女は等身大の女子高生をみずみずしく演じていたのだと思います。
演技が下手なわけではないし、可愛いと思いましたよ。

でも、自分が年をとったということなんでしょうかね。
この二人の恋愛感に、全く共感できなかったことが一番の原因なのでしょう。

自分が大学受験をしていないということも原因かもしれませんが、もしこの北野きいが演じる女の子の立場だとしたら、自分のために志望大学を諦めて欲しくないですもん。
それに、彼女に東京に行かないでと言われて、本当に諦めてしまう彼氏だったら、自分は嫌です。

後半につれて、彼女の存在や行動がだんだんうっとおしいとさえ感じてきて、大学を受ける彼氏に対して、やきもちからでも「落ちろ」なんて言えないし、勉強の邪魔をしたり、志望大学を変えろとまで言っておいて、変えたら変えたでやっぱり受けろとか……あんたは一体何がしたいんですか?
とだんだんイライラまで覚える私でした。。

これが、最近の高校生や10代の感覚なんでしょうか?
だとしたら、自分が年をとったんだなあと妙に実感した映画でした。

ただ、音楽だけは凄く良かったです。

酷評し過ぎてすいません。

だけど、あの唐突過ぎてわけのわからない終わり方はなかったなあ……。