始発の電車で、放課後のファミレスで、観覧車のゴンドラの中で。不器用な高校生たちの関係が、小さな謎と会話を通じて、少しずつ変わってゆく―。最注目の若手ミステリー作家が贈る珠玉の短編集。
青崎有吾さんの本です。
表題作は何かで一度読んだ記憶がありましたが、相変わらずテンポよく読ませてくれます。青崎さん!
アニメ的なあり得ないだろうという感じの名前が出てくると苦手意識が湧いてしまう私も、青崎さんは文章力、ストーリー展開、キャラ造形、秀逸な日常ミステリ等々、読み手を飽きさせないので私でもすいすい読めるところが好きです。
また、青崎さんの趣味なのか、毎回音楽ファンにはニヤリとするミュージシャン名がちらほら出てきたりするところが嬉しい。
猫と兄妹の話が一番好き。イラストも可愛いです。
(4点)