たまには山の話題を。
10月24日(土)に久々に山登りに行ってきました。
今年は梅雨明けが遅かったことや雨続きだったこともあり、また、コロナの影響で登山どころか外出自粛が続きましたが、細々と登山は続けておりました。
(今年はまだ4回しか登山できていないんだなあ・・)
秋も相変わらずの雨続きでしたが、紅葉シーズンでもギリギリ混雑は避けられるか?!という10/24に予定を組み、新幹線のチケットを購入。東北新幹線は最大半額でチケットが買えるので、行くなら今だと思います(今回は1ヶ月前を切って購入したせいで30%割引しか残っていませんでしたが・・・)。
そして長らく週末の雨が続いていたものの、10/24は久々の晴れ予報。
混むかなあと思いつつ、今回の目的地である那須岳(茶臼岳・朝日岳)のある那須塩原駅へ。
栃木は第二の故郷だと思っているので、半年以上実家に帰れていない私にはこっち方面が懐かしく・・・そして普段だと新幹線は利用しないで行っているので、1時間程度で到着することにちょっと感動でした(笑)
しかしロープウェイ駅までは、那須塩原駅から、バスで1時間超。
下山時間を考えると、始発がベストかなということで、頑張って早起きしました。
バスは臨時などはなく1台のみ。
駅についてすぐにバス停で並んでいたので何とか座れましたが、数人は立っている人がいるくらいに人が多かったです(席の間隔も空けるわけではなく、普通に密だったような・・)。
事前情報を調べると、渋滞で到着まで3時間かかったとか、駐車場が早い段階で一杯になるので、シーズンの時は路駐している車が邪魔でバスが全く進まないとかネガティブ情報が多かったので、1時間遅れた場合、2時間遅れた場合・・・等々事前にプランニングをしていたのですが、始発で頑張ったかいもあり、時間通りスムーズにロープウェイ山麓駅に到着しました。
(ちなみに紅葉のベストシーズンは10月上旬~中旬頃のようで、バスで通る道から見える景色はまさに紅葉まっさかりでした。)
今回3つほどプランニングを立てていて、ガイドブックに載っている(多分一番スタンダードな、①最初にロープウェイを使って茶臼岳を目指し、朝日岳を経て徒歩で下山は敢えて選びませんでした。
混んでいるときは下手するとロープウェイのチケット売り場が大混雑で待つという情報を入手していたのですが、まだそこまで並んでいる感じではなかったんですが、多少は列ができていたので、待っているくらいなら歩こうと。
②徒歩で朝日岳まで行き、茶臼岳を経由してロープウェイで下山、という計画で進めることにしました。
ただ、麓の時点から結構風が強く(寒い!)、強風になるとロープウェイが止まる可能性がある、というので、もし足で下山しなければならない場合、最悪③朝日岳まで行って同じコースで下山する④朝日岳には登らず、茶臼岳まで行ってまた同じルートを下山する、というパターンも想定して歩き始めました。
9:05登山開始
最初の登り始めは、整備された道が続くのでとても歩きやすいのですが、久々の登山ということもあり息が上がる。そして寒いので鼻水が延々出続ける(笑)
15分かからないくらいで峠ノ茶屋に到着。その頃には大分体が慣れてきました。
こっちのルートの良かったところは、ひたすら坂を上る、という登りではなかったことでしょうか。
非常に整備されたルートで、歩きやすかったこともあるのですが、登ったら平坦な道もあり、とても歩きやすい。
また、標高1,000mを超えているので紅葉も少し終わりかけの感じはありましたが、ふと下界を振り返るとそちらは見事な紅葉。
火山帯ということもあり荒々しい岩肌を見せつけてくるかと思いきや、低山では見られないような絶景が広がっていたりととにかく飽きないルートでした。
1時間かからない程度で峰ノ茶屋跡避難小屋に到着するも、もうこの辺にくると強風ではなく、爆風が吹き荒れていて、寒い、鼻水が止まらない、ニット帽被ってくれば良かったと思うくらいの冷たい風が吹き荒れていました。
ここは特に風が強い場所らしいのですが、確かに周りには木もなく、風を遮るものは何もない!
これはロープウェイが止まっているのでは?と思いロープウェイ運行情報を見ようとするも私のスマホは電波が悪くて固まるため、夫のスマホを借りてチェック。
現状は通常運行とのことで、予定通り朝日岳を目指すことにしました。
朝日岳は1,896mの山。
岩肌がゴロゴロしており、鎖場や岩場、人1人しか通れないような細い崖のようなところが結構ありました。
(登山靴じゃないと危ない)
用心深く慎重に進めば問題ないと思うのですが、いかんせんこの強風。
この細い道で突風に煽られたらひとたまりもないな・・・と思う瞬間が結構あり、スリリングな山登りでした。
40分ほどで朝日岳の肩に到着。朝日岳はもう右上に迫る距離です。
左に行くと別の山?にも行けるようでそちらに向かう人もちらほらいたのですが、時間のこともあったので朝日岳のみに。
山頂は2,000m近いこともあり、植物に雪のように氷が覆われていて、普通ではあまりお目にかかれないものを見ることができました。
また、山頂は360度ぐるりと見まわせる大展望で、天気の良さも相まって絶景。
さすがに山頂付近はたくさんの人がいたのですが、この強風の中、コンロでお湯を沸かしてご飯を食べている猛者もいて凄いなあと思いながら見ていました。
また、登りは良かったのですが下りは丁度茶臼岳から来たのかなという人が結構登ってくるので、すれ違いに難儀。
1人しか通れないような狭いところなのに、岩が大きく視界が開けていないところが多いため、進もうとすると人が・・・譲って待っているとまた次の人が・・・ということが続き、なかなか大変でした。
あと、避難小屋の直前のある箇所が、丁度風が遮られて太陽が当たるんですね。なので、強風で物凄く寒い状態から、オアシスか!?というくらい一時だけ温かさに包まれるときが幸せでした(笑)
ただ、そのゾーンを超えると再び爆風なので注意です。
とにもかくにも30分ほどで避難小屋に戻り、再度情報を確認したところ通常運行だったため、予定通り茶臼岳へ向かいます。
ここからのルートは、岩がごろごろし、ガレ場が続きます。
また、相変わらずの爆風が続いているため、朝日岳に登ったことで体力を消耗した私はすかさずお菓子でエネルギーチャージ。
そろそろお昼時という時間だったのですが、爆風過ぎてご飯を食べる場所も確保できず、そのまま進むことにしたのですが、早々にシャリバテ気味の私でした。。
一歩ずつ進んでいきながら、ここなら何とかご飯が食べられるかも?という岩の上に座ってご飯。
茶臼岳に登る人が多いのか、結構下りてくる人が多かったです。
再びガレ場を進んでいくと、いい感じの広場があって、皆そこでご飯を食べていました。なんだこんなところがあったのか・・とさっきご飯を食べてしまったのでスルーしながら、お釜を歩いていきます。
硫黄の匂いが立ち込めてきて、いよいよ茶臼岳が見えてきます。
そして茶臼岳山頂(1,915m)。
こちらは特にロープウェイを使って手軽に登れるということもあり結構な人がいましたが、今日はとても天気が良いので、ぐるりと見渡せば絶景が広がっておりました。
この時点で予定していたコースタイムを余裕で上回る時間。
あとはこのまま下山です。
鳥居を抜け、登ってくる人が多い中、下山していきます。
こちらは、足元が滑りやすい砂礫の斜面が続き、非常に歩きづらい。また、傾斜も結構きついので、こっちから登る方が大変だったのでは?と思いました。
そして順調にロープウェイ山頂駅へ到着(13時過ぎ)。
これから向かう人もどんどんロープウェイから降りてきて結構人がいました。登山スタイルではない人も多かったです。
そういえばここの山頂駅の売店?で、1日限定5食(10食だったか?)のカレーが売っていたのですが、カレーなのに限定数ってどんだけ作るの少ないんだよと思いました。というか、カレーなのに少ない量を作る方が手間では?と思ったり。
ともあれ、このカレーを食べたい人はかなり早くロープウェイ山頂駅にたどり着かないといけませんね(笑)
そして下りのロープウェイだけ利用する人は少ないのか、早めに降りてこられたからなのかは不明ですが、チケットはすんなり購入でき、丁度やってきたロープウェイに乗り込みました。
4分で今まで頑張ってきた標高分を下り、山麓駅へ到着。
そしてバスが丁度来ていたのですが、時刻を確認に行った時点で丁度発車(少し遅れていたようです)。
さて次のバスは・・・と聞いてみれば、なんと1時間後でした。。
仕方がないので売店でお土産(御用邸チーズケーキと茶臼岳と朝日岳のピンバッヂを購入。←チーズケーキはスカイツリータウンでも買えるのですが)を購入し、後はトイレを済ませてもまだ40分以上あるので、あきらめてバス停の椅子に座ってバスを待ちました。
そして早めにバスが来たので無事座り、さて出発かと思えば、誘導する警備員やらバスの運転手やらの段取りが異様に悪く、駐車場待ちで渋滞する車がいなくなるのを待っていてバス停からなかなか出ることができない・・・15分程度タイムロスをしたかと思いきや、下山はなんと渋滞・・・
丁度紅葉シーズンということもあり、紅葉を見に来た観光客が多かったのですね。
で、丁度帰りのバスはお店が集まるルートを通っていくこともあり、途中で降りる人も多く、乗る人もいて、更に車も多いのでのろのろ進む感じが続きました。
帰りの新幹線は16時02分。
30分の余裕を見てこのバスにしたのですが、遅れに遅れて10分前くらいに那須塩原駅に到着しました。
何が悪いって、何故か車の誘導をせずにバス停から出ないあの段取りの悪さ・・・渋滞してはいてものろのろ進んでいたのでそっちのロスより、あの15分が来てるよ・・と夫と愚痴りながら、無事に新幹線に間に合ったのでほっとしました。
帰りの新幹線は意外と混んでいたのですが(GoToトラベル効果ですかね?)、まあ1時間なので何とかやり過ごし、無事に帰ってきました。
久々の山登りなので次の日にめちゃくちゃ筋肉痛になるかと思いきや、そこまででもなく、ほっとしました。
第二の故郷なのに、だからこそ近いからあまり行こうと思わなかった那須塩原。
恥ずかしながら今回初めて行きましたが、絶景と登山ルートの楽しさと、普段の山では味わえない山登りが楽しめて大満足でした。
ただ、やっぱりこの標高だと頂上付近は紅葉が終わりかけなんですよね。
ベストシーズンの週末はずっと雨で行きたくても行けなかったと思いますが、敢えて時期をずらしたからこそ、思っていたより混んでいなかった時に行けたのかもしれません。
また夏とか、新緑が美しい時にも行ってみたいなと思う山でした。