No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

友達を見つけるマッチングアプリのその後(現在進行形)

あ、これはメンタル弱い人はあかんやつや・・・!

 

友達作りのマッチングアプリを始めてからの現在。

 

始めてすぐに毎日やりとりしていた人から、少しずつ返信が遅くなり、一週間前に返信をしたら返ってこなくなりました・・・

 

この方は趣味での共通点は全然ないので話が続くかしらと心配していた方だったのですが、感じの良い方で仕事のこと、ラジオのこと、色々やりとりをしていていい感じ(だと勝手に思っていた)だったのですが・・・終わりました。

多分もう来ないと思います・・・

 

何か失礼な発言とか、自分では気づかないうちに相手の方に不快に思われるようなことをメールしてしまったのかもと思うと、自分が送ったメールを二度と読み返せない。。

 

割とちゃんと返信したのに一言で終わる&話を続ける気ないだろ?という返信が来たらこちらから連絡を辞めたりしますが、マッチして一報しても既読にもならないどころか一度も連絡がこない人も結構な頻度でいます。

それはもう仕方ないことだとあきらめがつくのですが、この返信が途絶えた方々(既に結構いる・・・)は、長文のやりとりで少しずつ人となりが分かってきたり、自分が知らない分野の世界を教えていただいたり・・・やりとりが楽しいなあと思って続けてきた人から連絡が来なくなるのが思いの外、精神的打撃を受けますね。。

 

年下で自分と性格がかなり似ていて共感しすぎる!と思った方と長文のやりとりをしていたのですが、毎日来ていたのが来なくなって、今数日経っている状態。

多分もう来ないかもしれないと思うと切ない。。

 

自分からはアプローチしてもマッチしないので、ひたすら受け身ですが、短文でちょこちょこやりとりをしている人との方が今は続いているかも・・

 

ただ、山登りしますという人が意外とまだ全然始めたばかりの方であったり、慣れた人に自分だけではいけない山に連れて行ってもらいたい・・という願望はまだ叶いそうにありません。

 

でも始めたばかりの人の方が興味を持っているから一緒に山に誘ったら来てくれるんじゃない?という夫の言葉に「確かにな!」と思ったのも事実。

 

そういえばラジオの話でPodcastを教えてくれた方がいて、豊島ミホさんがやっているのを知って早速聴いています。

豊島さんの落ち着いた低めの声は自分的に大変聞きやすいし、こんな形で近況を聞けることが嬉しい。

 

知らない世界を知れるという意味ではオススメかもです。

 

返信が早くないと嫌とか、1日1回は絶対欲しい!とか自分都合で考えてしまう人や、いきなり連絡が途絶えた時のダメージが辛いという人にはきついかもですが、結局は男女の出会い系アプリと根本は一緒なので、期待しすぎず、いつか気の合う友達に出会えるかも・・・くらいの気持ちで続けるのがいいのかもしれません。

 

まだまだ会う会わないの話は具体的には出ていませんが、また進展があればこちらで報告するかもです。

マッチングアプリを始めてみた。

え、あなた既婚者ですよね?

という突っ込みが聞こえてきそうですが・・・

今回の話題は、男性との出会いのアプリではなく、女性同士の友達を見つけるというマッチングアプリのことです。

 

引っ越し、結婚、妊娠、出産、子育て・・・仕事している人、していない人、子供がいるいないで女性というのはどんどん変化していきますよね。

そのことで今まで仲が良かったはずの友達とも疎遠になったり・・・、気づけば子なしの人とやりとりすることが多いような・・・

でも独身の友達からは距離を置かれていて疎遠になった友達も多い・・

いや、もう友達とすら呼べないのかもしれない。。

 

連絡をしてもスタンプのみ、最早既読スルーされるともう怖くて、私はそれ以上進めなくなります。

 

嫌われているのか、と悲しい気持ちになるくらいなら、1人行動の方がどんなに気楽か・・・ということで夫が付き合ってくれないときはほぼ1人行動の日々。

 

1人外食が苦手なので行きたいお店にも行けないし、たまには誰かと出かけたい・・と切実に願うようになるこの頃。

何かないか。こんな飲み会・初対面の会話苦手、コミュニケーション取れない、1対1じゃないと緊張する・・私みたいなやつでも友達ができるような何かが・・・

 

と色々と探していた結果、友達を探すマッチングアプリというものを発見!

これならまずは文章でやりとりができるし、1人1人とやりとりしながら仲良くなっていけるのは自分向きかも?

 

婚活中、マッチングアプリで迷走していたことがあったし、嫌な思い出もあったりするので正直怪しいかも・・と思いながら、物は試しで「Touch」というアプリに先日登録してみました。

 

Touch(タッチ) 女性限定の友達作りアプリ (couloge.co.jp)

 

一応本人確認もするし、顔写真は必須ではないのと、今のところ無料なのと、自分の趣味嗜好を登録することもできるので、悪くない感じ。

 

今のところ、自分からいいね!した人とは全然マッチしていませんが、数人メッセージのやりとりをしている方もできました。

ユーザーさんは、メンタルに不調がある方、ネットビジネスの勧誘等も多い印象。

あと、マッチして連絡しても来ない人もたまにいるのは男性との出会いのアプリと一緒か。

 

やりとりしている方と会うところまではまだ全然行っていないので、会った後に勧誘されたらそれこそ人間不信になりそうだけど、今のところは普通のやりとりが続いております。

 

使ってみての感想としては、登録始めたばかりの人同士だと比較的普通にやりとりできるかもしれないです。

 

プロフィールにこういう人は嫌だということばかり書かれている方とか、友達探しのアプリなのにもりもりの写真を載せている方とかとは合わなそうですが、今やりとりしている方々と長く繋がれたらいいなあ・・

 

圧倒的にユーザー数がまだまだ少ない感じなので、友達を作るためのアプリがもっともっと増えたらいいなあと思うこの頃です。

2024年 読書リスト ※随時更新

2023年は57冊でした。

ようやく本を読む時間も取れてきたものの、相変わらず少なめですね。

2022年よりは少し増えたけれども。

 

今年もマイペースで読書をしていくと思います。

感想は随時更新していきますのでよろしくお願いします。

 

■たおやかに輪をえがいて/窪美澄

 

家族のためを思い、家事とパートをこなし平穏な日常を送っていた絵里子。

 

偶然夫の風俗通いが明らかになったことから、これまで家族のためを思って生活をしてきたことがガラガラと崩れていく。

更に一人娘の付き合っている相手も不穏な人物で・・・

 

子どもを持つ50代の女性が主人公なのだが、例えば夫の不貞(と言っていいのか微妙なラインだけど)を知った瞬間に夫に問い詰めたり、怒るなり泣いたりできる人ならばこんなに深刻にならないと思うのだけど、感情をあまり出すことをしないまま生きてきた主人公は、誰にも相談できず、夫と問いただすこともできず、ただただぐじぐじ悩むので最初の頃はちょっと読んでいてげんなりするところもあり。

 

浮気している訳でもないし、それくらい許せばいいのに、と思う人もいるレベルのことかもしれないけど、では自分の夫がもし同じ立場だったら・・と考えると何とも言えないので微妙なところ。

 

絵里子にとって良かったことに、自分らしい生き方を求めて変わった友人が傍にいて、年下の同性の恋人との関係も良い。

少しずつ自分の生き方を見つめ直し、前向きに変化していく後半は嫌いじゃなかった。

(3.5点)

 

■スモールワールズ/一穂ミチ

 

単行本を読んで全部好み!とすっかりはまってしまった一穂さん。

文庫化したことをチェックしておらず、慌ててオークションで購入したもの。

読んでから間もないので結構内容を覚えていたものの、再読してもやはり面白い。

 

文庫版の解説は辻村深月さん、書下ろしの掌編も収録されているので必読。

これはまた再読したい一冊。やっぱり好きだわー。

(5点)

 

■世界のすべてのさよなら/白岩玄

久しぶりの白岩さん。

この方の世界観というか文章というか。好みですねやはり。

 

大学時代からの友人4人組のそれぞれの語りで紡がれる物語。

ちょっとしたことがきっかけで距離ができてしまった同居相手、何が原因だったのか、その相手視点のストーリーもあるので掘り下げて理解できる。

 

本人が思う自分と、周りに思われている自分というものが全然違うのが面白い。

劇的な出来事や事件は起こらない。でも、日常はこんなものだと思うのよね。

 

カメレオンの絵、実際に見てみたいなあ。

(4点)

 

■BAR追分/伊吹有喜

伊吹さんにしてはプロローグからちょっと苦戦した作品。

文庫で薄いのですらすら読めると思っていたのでちょっと意外だった。

 

でも、登場する食べ物がおいしそうでおいしそうで。

いつの間にか食べ物に絡んだ一つ一つの物語に入りこんでいた。

 

図書館で借りたのだけれど、他に2冊出ていたので続きも読んでみようと思う。

無性にカレーが食べたくなること間違いなし。

(3.5点)

 

■川のほとりに立つ者は/寺地はるな

初めて読む作家さん。

本屋大賞ノミネート作ということと、読書メーターのランキングにもあったので借りてみたもの。

 

初めてなのでどういう作家さんなのか(受賞歴とかでどういう系なのかある程度想像できるが)、下調べなく読んだのでより楽しめた気がする。

 

文章の感じは優しく、青春小説を読んでいるような読みやすさがある。

けれど、展開はなかなか不穏。

 

コロナ禍やら色々な事情で距離ができていた恋人が、何か事件に巻き込まれたのかはたまた当事者なのか分からないが、事故で意識が戻らず入院中という知らせが入る。

 

こういう人間だと思っていた、そんな恋人像が、恋人の親や周囲の人間の話から全然違う部分が見えてきて、揺らぎだす。

残された日記のようなメモの断片、周囲の話から全容が見えてくる・・・

 

その真相に迫る感じはミステリ感もあって好み。

 

また、天音さんの不穏さ、いっちゃんの真っすぐさが伝わっているのか利用されているのか・・「こういう人間」と人に対して決めつけることの怖さが見えたような、鋭いものでえぐられるような気持ちにもなり、好みだった。

 

他の作品もぜひ読んでみたいと思う。

(4.5点)

 

■とにもかくにもごはん/小野寺史宜

「ひと」の小野寺さん。久しぶりに読む。

子ども食堂は、町内の掲示板でお知らせが貼ってあるのを見たことがあるけれど、実際どういう仕組みなのか、どういう人が利用しているのかなどはよく分かっていなかった。

 

貧困のため、満足にご飯を食べられない生活を送っている子供たちは、今の世の中意外にも多いことに驚く。

私の家も父親のせいもあってかなり貧乏な子供時代を過ごしていたけれど、米だけはあったことで、母親が何とかやりくりをしてくれていたこともあり、食に対して貧しい思いをした記憶はない。

けれど、子供は親を選べない。

 

子どもから見たら若くてきれいな自慢の母でも大人から見たら、いかにも水商売で働いていると思う雰囲気を隠せない。

子どもの目線、気持ちが子供を語り手にした章で見えるので、大人目線に変わった時とのギャップが何とも切ない。

 

ラスト、子ども食堂をやろうと決めたきっかけになった男の子と、意外な形で再会する。

そこがご都合主義展開と思うか、素直に感動するか。

私は素直に感動して、目頭が熱くなった。

(3.5点)

 

■汝、星野ごとく/凪良ゆう

2023年本屋大賞受賞作、ということで大分長いこと予約待ちしていたもの。

しかし続編ももう出ているようで、そちらも予約がすごいことに。そちらはいつ読めるのやら。

 

美しい瀬戸内の島の風景、澄んだ深い色の海、決して恵まれているとは言えない家族を持ち、親に翻弄される子供、青春時代の淡い恋と大人になるにつれやってくる厳し現実・・・

実写化したら映えるだろうなと感じる要素が満載。

 

自分も父親のせいで苦労してきたこともあり、親のせいで自分が進みたい道を諦め、選択肢がない人生を読んでいるのは辛い。

親を捨てて島から出てやりたいことをやればいいのに、と思うのに親を見捨てることができない気持ちも痛いほどわかる。

 

恋愛小説というには重くて、青春小説のような甘酸っぱさとも違う不思議な読後感。

強く引き付けられるそんな物語だった。

(4点)

 

■ザリガニの鳴くところ/ディーリア・オーエンズ

 

アンミカがこの映画を紹介しているCMを見て、凄いタイトルだな・・なぜザリガニ?と思って気になっていたもの。

外国文学は結局は翻訳者の力にもよるが、手をだすのは敷居が高かったりする。

けれどその不思議なタイトルに惹かれて読んでみたのだが、心配は杞憂に終わって面白かった。

 

こちらも親のせいで不遇な少女時代を過ごすカイアが主人公。

母が去り、兄姉が去り、最後には父親もカイアを捨てて出て行ってしまうなか、湿地の小屋で一人で生きるために様々な知恵を絞り、生きていくカイア。

そんな孤独な少女を支える人物たちもいるのだが、どうしようもない男に惹かれてしまう思春期・・・

少女の心と体の成長物語でもあり、湿地に住む生き物たちのなんと生き生きとしたこと!

 

根底は青年の遺体が発見され、「湿地の少女」であるカイアに疑いの目が向けられ、犯人は一体誰なのか?というミステリ小説なのかもしれないが、ミステリと一言で片づけてしまうにはあまりにも勿体ない壮大なストーリーでもある。

 

最後に明らかになる真実にじわじわと驚きながら、カイアの生きざまに心打たれた。

分厚い小説だったが、最後まで飽きさせなかった。

(4.5点)

 

■夏日狂想/窪美澄

 

実在の文豪たちの名がやたら出てくるなあと思ったら、やはり実在の作家たちをモデルにした話らしい。

大正から昭和、激動の時代を生き抜いた女性の話、と言ったら違うか。

 

才能あふれる二人の男に惹かれ、離れ、翻弄され・・器量よしの女優を目指す主人公の前半のストーリーは全然共感できず。。

女優を目指してた割には結構あっさり諦めて男なしでは生きられないみたいな状況になったり、そこまでその男に執着する理由がなんだか分からなかった。。

 

他の人たちの感想は結構好意的だったので、自分には合わなかっただけなんだろうが、好みではなかった。読むのにとても時間がかかってしまった。

(3点)

 

■これは経費で落ちません!11 ~経理部の森若さん~/青木祐子

 

このシリーズもついに11巻目に突入。

 

太陽からプロポーズを受けたその後の話で、一冊丸々結婚に関する諸手続き(親への挨拶、入籍予定日の決定、職場への報告、どちらの苗字に変更するか、友人への紹介などなど・・・)についてを時に現実的に、時に笑いを交えながら、沙名子と太陽ならではのエピソードが満載で面白く、一気読みしてしまった。

 

結婚を決めた時、私たちの場合も親への挨拶、入籍日はいつにするか、結婚指輪はどうするか、結婚式はいつするのか、諸々先のスケジュールをおおまかに決めて、それに向かって進んでいったのを思い出した。

 

沙名子の苗字にするのか、太陽の苗字にするのか問題で沙名子が納得できる理由を言ってと問われた太陽が答えられなかったように、超絶面倒くさい手続きを妻になる人にはやらせているのに、男側の苗字にするのが当然と思っている男性陣の考えに、これを読んで今更ながらはっとしてしまった。夫の姓になるのが当たり前でそれを疑ったこともなかったけれど、確かにこれが時代ってやつなのね。

 

結婚報告によって天天コーポレーション内に激震が走り、特にまゆちゃんがなんで太陽!と憤るところが可愛かった。そして結構本気で沙名子を好きだったっぽい鎌本が相変わらず怖い・・・

 

営業部と経理部という相反する部署にいる二人が夫婦に。どちらかが辞めない限り、異動になったりもしそうで今後そのあたりも気になるな。

(4.5点)

 

■追憶の烏(文庫版) -八咫烏シリーズー/阿部智里

 

初めて読んだ時のあの衝撃は、文庫版で再読しても失われていなかった。

最初の雪哉と紫苑の宮の幸せな時間・・・からのラスト。

第二シリーズで別人のように変わってしまった雪哉に何があったのか、が描かれていて、どうしてこうなってしまったのか・・・と思わずにはいられない。

 

全てが上手くいっているように見えていたのは読者も一緒だったのかもしれない。

衝撃展開の第二部、新作も早く読みたい(予約待ち)。

 

ついにアニメ化!こちらも楽しみ。

(4.5点)

 

■流浪の月/凪良ゆう

映画でタイトルだけは聞いたことがあったけれど、あの「汝、星のごとく」の凪良さんの作品とは知らなかった。

本屋大賞受賞作は外れがないけれど、ぐいぐい惹きつけられる。

 

小児性愛者」の文と、両親がいなくなり親戚の家で暮らすことになった更紗。

ひょんなことで出会った二人はほんの少しの時間を一緒に暮らすようになるが世間は放っておかなかった・・・

 

文が大人の女性を愛せない人という認識でストーリーが展開していくのだけど、何か事情がありそうという匂わせがずっとあって、でも全く想定していない真実が明らかになってまずそこで驚かされ・・

汝、星のごとくでも普通の家庭で育っていない主人公たちが親から逃れられず苦しい人生をその後も送っていたけれど、文も母親の呪縛から逃れられなかったからこそ、誰にも相談できず、この事件が起こってしまった・・・

もし周りの大人に相談できていたらきっと起こらなかった事件。でも、そうしたら更紗と文は出会っていない・・・

 

更紗にとって文が唯一自分を救いだしてくれた大切な人であるように、文にとっても更紗は特別な存在であるということが分かって、それが何よりの救いだった。

二人が一緒であればきっと大丈夫、そう思えるラストだった。

(4.5点)

 

■嫌いなら呼ぶなよ/綿矢りさ

 

綿矢さん、相変わらずぶっとんでいて最高。

奇人変人の主人公のオンパレードなのに、どこか痛快ですらある不思議。

 

ラストの書下ろし作品は綿矢さん本人が登場する話だけど、これは一部実話なのか、創作なのか?

(4点)

 

■殺戮の狂詩曲/中山七里

 

中山さんは筆が本当に早いので、常にチェックしていないと新刊情報を見逃してしまう。

御子柴シリーズで新しいのが出ていたのは未チェックで、図書館で見つけて慌てて借りた。

 

障がい者施設での大量殺人事件・・実際にあった事件を彷彿とする衝撃の事件から始まり、死刑確実の国選弁護人となった御子柴。

いくらあの御子柴でも死刑判決を覆すことはできないだろうに、なぜこの犯人の弁護を担当しようとしたのか・・・

謎は深まる中、当然の如く判決は・・・

 

ラストに御子柴が弁護を引き受けた理由が明かされるのだが、このシリーズも結構長いのでこんな人いたっけ・・となってしまったのだけが残念(完全に自分が忘れているせい)。

好きなシリーズなのでいつもより後味悪くない終わり方だったのも少し呆気なかったかな。安定の面白さだけれども。

(4点)

 

■ツミデミック/一穂ミチ

一穂さん、やっぱり好き!!ってなった一冊。

 

不穏で、後味の悪い系の短編が続き、もしかして今回は一冊そういう系の話なのかしら(これはこれで好みだけど)と思いながら読み進めていくと、不穏な序盤からのラストであっと驚きつつ気持ちも上向きになる話もあって、今回も大変満足して読了した。

 

前編を通してコロナ禍が描かれていて、コロナによって生活が一変してしまった人の話や、パンデミックが広まって未曾有の危機に瀕したことにより一気に広まったサービスを絡めた話であったり、緊急事態宣言、まん防、時短営業、マスク警察、医療従事者への感謝の表現のあれこれ、感染者数十人でも騒いでいた最初の頃のことなど一種異様ですらあったあの当時の事も色々思い起こさせる。

(4.5点)

 

 

会社の忘年会に行きたくない問題

12月で今の会社に入って2年になる。

 

今の会社に入って一番驚いたことが、私語が一切ないということ。

前の会社も仕事中は静かに黙々とこなす社風だったのだが、それでも休憩中やちょっとした小休止に雑談することはあった。

しかし、今の会社は一切雑談がないのである。

 

皆一体どこでコミュニケーションを取っているのかしら・・と思うのだが、会社としても年に一度の忘年会くらいしか飲み会はない。

飲み会大嫌いな私としてはとてもいいことなのだけれども、他の社員との交流を深めるきっかけとして、やはり歓迎会や忘年会は行った方がいいよね・・と思って参加したのだが――

 

去年の忘年会。

完全に女子、男子で席が分かれてしまっていたことと、〇テーブルなので完全に独立してしまっていることもたたり、席を交換したりもできない配席。

皆微妙に気まずい雰囲気を醸し出しながら、当たり障りのない会話が続く・・・という超気まずい3時間超で、酒でテンションが上がる一部の男性陣、女性陣を除き、正直皆早く終わってほしいと思っているんだろうなあ・・・ということが分かる微妙な忘年会だった。

 

元々社員数は少ない会社だが、欠席者は1人のみ、ほぼ全員参加の忘年会。欠席するのも目立つしなあ。。

 

特に普段喋らない人と打ち解けるきっかけになるような会話もなく、こんな飲み会も珍しいなあと思った次第なのだが、歓迎会ですらも歓迎される側だったにも関わらず、後半ほぼ輪に入れない感満載の超気まずい歓迎会だったので、今の会社はこういう感じなのかもしれない。

 

そんなこともあり、先日忘年会のお知らせのメールが届いた瞬間から、一気にテンションが下がるほどの気の重さに見舞われた。

こんなに飲み会が嫌すぎて気が重くなる人っているのかな。私だけか・・・

 

前回は11月末と早めの開催だったのだが、今回はクリスマス前の年末開催。

これから1ヶ月ずっと気が重い気分のまま過ごしていかなければならないのか、飲み会の後のあの死にたくなるレベルの落ち込みを考えたら、「会社 忘年会 行きたくない」「会社 忘年会 断り方」とか検索し始める始末。

 

そんな検索の中で、行きたくないくらいなら不参加にしてしまえばいい、という最もな答えを見て、それが簡単にできれば苦労しねえ!と思っていたのだけれど、一番良い答えを見つけた。

 

「嫌われる勇気を持つこと」

 

空気が読めないと思われたとしても、欠席の連絡をしてその瞬間は気まずくなったとしても、仕事さえきちんとしていれば、意外と問題なく過ごせますよ、というようなことが書いてあり、「今回は参加しないの?」と聞かれても「そうなんです、不参加なんですー!」とテンション高めに返せば後腐れないということが書かれていた。

なるほど!と納得。

 

毎回嘘をついて欠席と回答すると、同じ理由は使いづらいし、毎回断るときになんて言おうと悩む羽目になる。

ならば毎回参加せず、「あの人は飲み会には来ない人」という立ち位置になれたら万々歳。

 

それなら空気を読めない人になってしれっと断った方がいいんじゃね?と思い始めた。

 

そう思ったらもう全然行きたくなくて、「申し訳ありませんが、今回は欠席させていただきます」と理由すら書かず、シンプルに欠席の連絡をした。

 

すると気持ちがもう本当にすっきりして、最初から断っちゃえばよかったんだ!と思った。

 

あとは当日皆がいそいそと忘年会に向かう中で、「今日不参加なんですー」とさらっと言えるかどうか、だけですな。

 

でもなんでこんなに会社の飲み会って気が重いんだろうと思ったら、「(親しく話せる人がいない)会社の飲み会」が一番嫌なんだって思ったわ。

 

会社の人間関係って、仲が良くなりすぎても色々と面倒だけど、たまには雑談ができるくらいには話せる人がいてくれたら、もっと仕事が頑張れるのになって今の会社に入ってそう思う。

 

結婚とか出産、子育てとかで環境が変わって、フルタイム勤務の会社員の友達が本当に少なくなった。

だから仕事の愚痴を言ったとしても、私が子育ての苦労を知らないように、分かり合えることはないのだ。

 

そういった意味でも、特に会社の内部の事情を知っている人と、たまには愚痴ったりとかできたらいいのにね、と思ったこの頃。

 

酒も大して飲めず、会話を弾ませることもできず(共通の話題があったら勝手に喋りだすのだが)、ただただ気まずい雰囲気を醸し出すことができない自分のコミュ障がコロナ禍を経て更にひどくなったのが一番の原因なんだろうね。。

正欲

朝井リョウ原作の本作。

映画化が決まり、ガッキーが夏月役を演じると聞いた時からとても期待していたのだが、期待通りだった。

 

原作の、それぞれの人物にスポットをあてて断片的に描かれていくストーリーを踏襲しつつ、例えば夏月が働く田舎によくあるショッピングモールの寝具店は多分イオンモールだろうなあという想像が予想通りであったり、車がないと生活できず、30を過ぎても結婚もせず実家暮らしの独身の肩身の狭さなど、田舎あるあるもさりげなく映像に組み込まれている。

 

本作は、多様性が叫ばれる昨今、その多様性の中にも入ることができない特殊な性癖を持つが故に、「普通」に組み込まれることは決してない、そんな人物達が登場する。

ガッキー演じる夏月と、同級生で同じ秘密を共有する同士である磯村くんが演じる佳道のラストに近いとあるシーンが涙腺を緩ませる。

 

原作にもあるが、SEXの擬似体験をしてみたいという夏月に、普通の人はこんなことをしているのかと笑いあいながら、服をきたままで二人は抱き合う。

もう一人のあの頃には戻れないと感じると共に、体は決して重なることはないのに、心が確かに繋がっているのだと強く伝わってきた。

 

「いなくならないで」

 

そのセリフは、最後のシーンで夏月が佳道に伝えてほしいと言った一言に繋がり、どうしようもなく心が震えた。

 

原作だと、佳道も同じことを言っていた、みたいな描写があったかと思うが、映画では稲垣吾郎の表情から悟らないと分からないので、原作未読の人に伝わるかどうかは分からないけれど。

 

影のある役で可愛さを極力排除したガッキーの抑えた演技は勿論、明日も生きていたいと思う側の人間になれない佳道を演じる磯村くんの演技がかなりしっくりきて、期待していなかったので一番良かったかも。

 

あと、大也を演じている方、存じ上げなかったのだが、演技がなかなか自然で良かった。

 

八重子役は、原作だとぽっちゃり男性不信女子なので、せっかくのレーズンバターサンド?の描写もさらっと流れてしまっていたのが残念だが、自分に自信がないおどおどした感じと挙動不審な感じは八重子感があったかな。

(あんまり好みの顔ではないけれど、新人さんのようですね)

 

稲垣吾郎演じる啓喜の、「普通」を信じて疑わない人間特有の(これが私も含めて世間一般の代表みたいな存在だと思うが)決めつけ、頑なさからくるうざさがいい感じに表現されていたと思う。

本来この啓喜みたいな人が大多数なはずなのに、この映画の世界には「普通」でない人が多すぎて何でこんな固い考えなんだ!もっと広い視野で見てよ!と思わずにはいられないうざさがある意味で新鮮だったかもしれない。

 

原作でもしあの時〜だったらを思わずにはいられなくなる気持ちは、映画でも健在。

 

あいつさえいなければ、特にずっと一人で抱えてきた大也の人生は少しはマシなものになっていたかもしれないのに…と思うと辛い。

 

あと、朝ドラのブギウギにも出演している宇野祥平さんが脇役ながら良い味を出していたので注目してほしい。

(4.5)

 

映画自体はいくつか映画館でも見ているのだが、感想がずっと書けていなかった。

久々に感想を書きたいと思う映画だったので書いてみた。

 

 

 

これが最後であってほしい ※随時更新中

3回目の移植も上手くいかず、さてどうするかの家族会議。

 

正直なところ、夫は「もういいんじゃない?」と言っていたのですが、結果が出る場合は5回までには・・・というのを聞いたりしたので、最低あと2回はチャレンジしようと決めました。

 

採卵して、3個胚凍結できたら6回まで、2個凍結できたらこれで最後にしようと。

私がそうしたいならと夫も納得してくれ、先日4回目の採卵をしました。

 

これで最後の採卵にしたい・・という思いとは裏腹に、採卵できたのは成熟卵2個、未成熟卵1個、胚凍結できるかも微妙なところ・・・

次回結果を確認する予定です。

 

また、以前から気になっている子宮内膜ポリープの検査のため、大学病院も紹介してもらいました。

そちらはそちらで予約が取りにくい、時間がかかるというのもあるため、その間に

一度断ったERAをやることもできる、と先生がやたらにERAを推してくるので悩んでいます。

 

「ものすごく痛いんですよね・・」

「移植の時と同じものを使いますし・・そんなに痛くないですよ。子宮体癌検査と同じような感じですね」

(その子宮体癌検査をした人から、痛すぎて検査を途中で辞めたって聞いたんですけどー!!!)

 

絶対そんなに痛くない訳がないので、決意ができなくて悩んでおります。。

だってそんな痛い検査したところで、絶対成功できる訳じゃないやん・・・

 

都の助成金は案内よりも早めに申請が下りたので高額料金はまあ7割戻ってくるので金銭的な面ではまあ仕方ないかなと思うようになったのですが、気乗りしない痛い検査に耐えられる気がしない・・・

痛みの耐性は結構ある方なので納得してやっている採卵の痛みは耐えられるけど、あれだって痛いものね。。

 

(実際に受けてみた感想)

ERA検査、事前にネットで色々調べ過ぎて痛いと評判(?)なのでかなり不安でしたが、思っていたより全然痛くなかったです。

多分移植の管?を入れる時にあまり痛さがない人はまず管を入れる時点でもそんなに痛くないし(一瞬じわーと痛いような感じはあったけれど全然我慢できるレベル)、そのあと採取する際、生理痛の超痛い時くらいのずきずき感を想像していたのですが、逆にこっちの方が全然痛くなかったです(違和感だけあるけど)。

また、通常の内診の台で5分くらいで検査が終わったので「あれ?こんなもん?」という感じでした。出血もなかったですし。

これは本当に人によって痛さの程度が違うのかもしれませんね。

 

そして結果・・・

ずれはなく、今までと同じタイミングでの移植を推奨とのこと。

一体何のために検査したんやろ・・・検査のために次週期に持ち越しとか無駄に時間を費やしたのに結局不妊の理由は着床の窓のずれでもなかったのでますます原因不明の謎が深まるばかりです。

 

4回目(採卵~妊娠判定まで) 415,020円

・注射+クロミッド処方 15,080円

・追加の注射 7,000円

点鼻薬+血液検査など 5,220円

・採卵(顕微授精:タイムラプス・IMSI)+飲み薬など 74,300円

・採卵結果、受精卵培養など 26,710円

(採卵3個、1個は不良、2個は受精するも胚凍結できず全滅のため、次5回目の採卵です・・)

 

クロミッド処方、検査 2,280円

・採卵日決定前の検査 3,510円

・採卵(顕微授精:タイムラプス・IMSI)+飲み薬など 69,100円

・受精卵胚盤胞作成(1個)など 35,860円

(採卵2個中、1個胚凍結、異常受精1個とのことで、次回ERAをやるかどうかを決めることになります。。)

・診察、ホルモン補充テープ処方 2,440円

(覚悟を決めて、着床の窓検査をすることにしたため、10日ほど検査のためのテープを張っていきます。順調にいくと、30日に検査予定となるらしい)

・ホルモン補充テープ追加・膣錠処方など 5,080円

・ERA検査当日の検査可否を確認する血液検査など 1,550円

(数値が検査に適していないとのことで検査できず、次回周期は1回休んで来年に持ち越しに・・・)

 

<2024年>

・ERA検査準備のためのフェマーラ処方など 3,310円

・ERA検査日決定のため&感染症検査(更新)のための血液検査 5,020円

・ERA検査日決定のための採血など 3,030円

→当初予定日にはまだ早いとのことで、再度検査し、2/4(日)予定になった。今回日曜になったから良かった・・・平日だとリモートワークしながらなので大変で。

今回も検査できないってなったらもうやらないと決めました。。

というかまだ検査段階って・・2023年度末までには一区切りつくかなと思っていたのに、これは次年度に持ち越しになりそうな予感です。。

・ERA検査可否の採血+ERA検査(自費137,500円)+保険会社提出用診断書作成(5,500円)など 146,110円

→ERA検査の結果が出るのを待って次周期は休みかなと思っていたのですが、次の周期で移植の準備を進めていき、結果を見て移植時期を決めるそう。

・移植日決定に向けた採血など 1,810円

→このまま移植のスケジュール予定が、内診の段階で卵胞が成熟しているようで内診後に血液検査と言われ、仕事もあり無理だと言ったら今回は休んでまた次周期に持ち越しに・・・。体のことだから仕方ないがスケジュール通りにいかないのがもどかしいったらないですね。

・フェマーラ処方+採血 4,580円

・移植日決定に向けた採血など 3,030円

→丁度予定が入っていて都合が悪い日に移植予定日が重なってしまったため、また次周期に持ち越し・・・

 

先日依頼していた保険会社の診断書ができたのですぐに申請。

すると、なんとこれまで受けた先進医療分の全額が戻ってきました!(357,500円!)

申請から2日で振り込まれ、医療費の負担もかなり大きかったので本当にありがたいです。ありがとうソニー損保よ・・

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今回から高額療養費制度の限度額認定証を提出して通院。

わざわざ支払って後から払い戻しを受けるのが面倒なのでとやってみたものの、高額4回目以上なのに多数回該当の金額になっていなかったので、払い戻し申請をしました。

 

精子の問題でデフォルトで顕微授精になってしまうので相変わらず毎回高額です。。

 

そして2023年の医療費控除、80万くらいから助成金・高額療養費の払い戻しが20万くらいで60万ちょい。

それで還付金が3万くらいっていうのに世知辛さを感じた私でした。。

三度目の正直

なんてことは今回もないのだろうなと思っている。

 

人生、2度あることは3度ある方が多かった気がするな・・・

始める前からどうせ無理だろうなと思っているのだが、結果やっぱりだめだった時に、ああやはりだめだったかという悲しみと、同時に今の生活が変わらないことにほっとするような複雑な心境になる。

子どもが本気で欲しい人は、毎回結果がでない度に受けるショックが段違いなのだろうから、身体的な負担だけではなく精神的な負担が大きいのだろうな・・・

 

3回目がダメだった場合、保険診療は残り3回。

この先続けても多分結果が出ないという予感はきっとあたりそうで、次はどうしよう・・・と正直悩んでいる。

ただ、採卵だけはしておきたいかなとも。この辺りは先生に相談しないとだな。

 

採卵にしろ、移植にしろ、仕事との両立がなかなかの負担。

仕事が休みづらい、在宅勤務扱いで病院の待ち時間中に仕事をしたりして通っている。

病院にいるときは電話に出られないし、対応ができないこともあったりして、これがなかなかのストレスだ。

 

結果がでるかどうかわからないから、ほぼ職場の人には治療をしていることを言っていないのもあり、休む時も一苦労なのだ。

仕事なんてどうでもいいじゃんと思えない真面目さが本当疲れるこの頃。

 

●3回目の費用(凍結している胚盤胞を使用~妊娠判定まで)計:57,990円 ※助成金申請書類作成費用5,000円含む●

 

・フェマーラ処方、検査 2,250円

・移植日決定のための検査 3,500円

・移植、薬処方、血液検査など 46,310円

→今回は移植の時も痛かった。前2回のときは全然だったのになぜだ・・。

大分早い段階から生理前の腰痛があり、今回もすぐ生理がきそうな。

・妊娠判定(血液検査) 930円

 

という訳で、やはり3回目もダメだったのだが、良好な胚を3回移植してダメだったとなると、着床障害の可能性が高いようである。

 

医師から提示されたのは、最低でも「着床の窓検査(ERA)」は行った方がいいとのこと。

合わせてEMMA、ALICEの検査も言われているが、こっちは必須ではないようだ。

 

前々から子宮内膜ポリープがあるから着床しにくいかもしれないと言われていたのがずっと気になっており、子宮内膜ポリープが原因では?と伝えたところ、もし検査をするならばと別の病院を紹介してくれるという。

その場合、EMMA、ALICEは臨床試験になるため無料。ただ、大学病院なので予約が取りにくいので、早めに紹介状が欲しければ連絡してくれとのことだった。

 

子宮内膜ポリープは正直前々から気になっていて検査したい気持ちはあるが、多分初診・結果確認、その後手術等必要になった場合、また別の病院に何度か通わなければいけないのだとすると、仕事のこともあるので休みを取りにくい・・・

 

夫とも「まずは3回」と話していたこともあり、1回休むことにし、次回周期(移植と採卵が同月になりそうだったので嫌だと思い)でと伝えた。

 

そんな中、夏季休暇中に夫が多分コロナと思われる症状に見舞われ、嗅覚味覚障害の後遺症が出ているのでまだ本調子ではないこともあり、話し合いは保留。

次回周期までに体調も戻らないようであればもう少し休むか考え中・・・

 

正直、連続で治療を続けてきたが、一旦休むとなると凄い解放感である・・

仕事との両立、薬の副作用、通院の日々・・・ストレスになっているかもしれない。

 

さて、どうするか。

 

ERAは137,500円・・・

 

検査をして、あと3回挑戦してみるべきなのか。

どうすべきか悩んでいる。